桔梗の庭を愛でる

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梅雨空が重たくてなかなか写真散歩もままならない時期でしたが、間隙を縫って関西出張のついでに行ってきました。

京都東福寺の山内にある、桔梗の寺こと天得院。年に2度、わずかな期間しか拝観ができない、知る人ぞ知るお寺なのですが、運よく、初夏の桔梗の季節の公開にタイミングが合いました。だから今回は張り切ってKPとHD DA 16-85mmを持参。

苔むす枯山水の庭に、青・白の桔梗の花の色が冴えます。なかなか見ることができないこの景色。

ふだん非公開のこの庭、さすがにたくさんの人が訪れて、毛氈の敷かれた縁に腰を
おろし思い思いに愛でておりました。

私を含むカメラおじさん若干名のほか、熱心に撮影に励むカメラ女子も数名。それほど広くない堂内なので、どうしても射線がかぶります。障子窓を額縁に見立てて庭の眺めを四角く抜きたい女子は、その構図内でどっしりと構えて連写音を響かせるおじさんカメラマンが退くまで長期持久戦の構え。別の女子は庭の対角を望遠で狙って、私が撮りたい火灯窓前に陣取って粘っています。
カメラ人口減少中とは思えない、この混雑ぶり(苦笑)。

ようやく、一瞬だけ退いてくれました。ありがとう。

咲き乱れる、と呼んでも良いような、見事なボリュームの桔梗の花です。花の無い普段の庭を知る人が見たら、さらに興趣が深いことでしょう。

ちょっとだけ残念だったのは、禅寺の静かな美を楽しみたいのに、お寺の方の法話というか、東光寺・天得院の来歴紹介が、BGMつきでエンドレスで流されていたこと。年2回の公開だから、つい力が入っちゃうんですかね。しかし、うーん。

最後は、2枚めの写真と同じ花を、別アングルで。

凛とした風情がたまりません。

というわけで、桔梗の寺の巻でした。
最後まで見ていただいて、ありがとうございます。

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