京急沿線散歩 鈴木町駅

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京急大師線 港町駅から隣の鈴木町駅をめざして住宅街を歩き始めました。
お供は前回に引き続いて、PENTAX KPとDA15mm、FA43mm、FA77mmの3本の単焦点リミテッドレンズです。

この鈴木町駅というのは、ありそうで無さそうな、ちょっと不思議な駅名だと思いませんか。
1929年(昭和4年)に駅が開業した時は「味の素前」駅だったそうです。駅の隣に「味の素」の工場があって、主に通勤や商用で工場に向かう人のための駅だったのでしょう。その後1944年(昭和19年)に味の素の創業者の鈴木三郎助氏の名をとって現在の鈴木町駅になりました。現在、周辺は川崎市川崎区鈴木町という行政区画になっているところをみると、町名が変わると同時に駅名も変えられたのではないでしょうか。

港町駅から鈴木町駅めざして歩きはじめると、あたりは住宅街から商工業エリアという雰囲気に変わります。ここまでの話の筋と全く関係ないのですが、ちょっと気を惹かれたので1枚。
FA43mm

いや、こちらの倉庫の「港町ヤード」って名前、なんかカッコいいなと。それだけです(笑)。

脱線失礼しました。

話を戻して、鈴木町といえば、昔も今も味の素株式会社のお膝元です。味の素、味の素、と考えながら住宅街を歩いて、ふと見上げると、巨大なタンクのような建物が見えてきました。
FA43mm

「すげえな、さすが味の素。まるで生コン工場みたいだな。まさかあのタンク?の中身が全部『味の素』ってことはないよな。」とか考えながらなおも進むと、

こちらは味の素さんではなく、別の正真正銘の生コン工場であることがわかりました。ああ、なんとおバカなわたし。

ちょっと自分に呆れながら大通りに出ます。
FA43mm

臨港バス、というのがこの場所らしくて良いですね。バス停名は港町で、次が味の素前、なるほどあと少しで到着っぽい。

上の写真で見えている幹線道路が大師道で、結構な交通量です。でもってこの道沿いにいくつか並ぶ商業施設の特徴は、とにかくハコがでかい。
DA15mm

別にヤマダ電機のチラシじゃなくて、私が道端から撮った写真です。東京都から多摩川渡ってすぐ、という場所とは思えないくらい、大箱のお店が立ち並んでます。ここはヤマダ電機にブックオフ、奥に7&iの看板も見えていますね。手前の方にはニトリなどの大型店もありました。

関係あるのかないのか、このあたり表通りも裏通りも、自転車に乗った人が結構多いです。どのハコにも大きな駐車場と駐輪場が付いていて昼日中から賑わっている、という印象でした。
FA43mm

そしてこのイトーヨーカドーの角を曲がると、ほどなく京急鈴木町駅です。
FA43mm

駅のすぐ向こう側が味の素の川崎事業所です。パッと見には、踏切なのか事業所の入場ゲートなのかちょっと判然としないくらい、一体となって見えます。

実際、間近で見るとこうです。FA43mm

これ、京急の線路区画と味の素区画を隔てるのは白いライン一本。もし事業所のフェンスと遮断機と両方が閉まっていたら、駅から出てきた人は行き場がないよな、とか思いました(笑)。

この先まで少し歩いてみましたが、味の素事業所の敷地の全貌を外側から写すのは難しそうです。駅とは別の入口のフェンス越しに1枚だけ撮って退散。
FA43mm

今日はここまで。鈴木町駅から京急に乗って帰るとしましょう。味の素は大きかったですが駅は相対式2面2線のこじんまりとした佇まいで、私は気に入りました。
FA43mm

ということで、港町駅と鈴木町駅の界隈散歩を2回にわたってお届けしました。順調にいけば、それほど遠くない時期にこの先の駅もご紹介できるのではないかと思います。

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