表磐梯・天鏡閣

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このところ会津・裏磐梯編を掲載してきましたが、今回の記事では表磐梯、つまり磐梯山南麓の猪苗代湖側に出向いています。

裏磐梯は明治年間の大爆発で周辺を火山弾と溶岩で埋め尽くした大災厄の主な舞台でしたから、そこでは吹き飛んだ巨大な山体の荒々しい傷跡を今なお私たちは眼前にするわけですが、反対側の表磐梯から眺める磐梯山は対照的に緑一面でいたって柔和な表情です。

その表磐梯で、今回のお目当て「天鏡閣」に向かう前に一箇所立ち寄ります。

猪苗代町営磐梯山牧場の蕎麦畑。ちょうど蕎麦の花が咲き誇る季節でした。DA15mm Limited

背景に見える山が磐梯山です。

百葉箱をアクセントにして撮る、までは思いつきましたが、どう撮るか。
ボカすか、絞ってしっかり撮るか。今回は絞って撮ったものを採用。DA20-40mm Limited

都会っ子のわたしには珍しい、蕎麦の畑。穫り入れられて「新そば」になる前に、蕎麦の花が咲くさまを眺めてみたいと思っていた念願が叶いました。町営牧場は、畑に立ち入りさえしなければ脇の公道から見放題、撮り放題で、実に太っ腹です。ありがたい!

さて、蕎麦の花を堪能したところで、予定通り天鏡閣へ向かいます。

詳しくは公式サイトで見ていただければ良いのですが、明治時代に有栖川宮殿下が風光明媚なこの地を気に入って建て、大正天皇が命名された皇室の別邸・賓館です。昭和27年に福島県に下賜され、今は重要文化財に指定される貴重な建物です。DA20-40mm Limited

しっかり手入れをされて保存されていますが、外壁はかなり傷んで見えます。しかしこの建物の真骨頂は室内です。ここまでたどり着いた観光客は、傷みかけた概観に怯むことなく入館して室内を見学すべし。

これまた太っ腹なことに、福島県は入館料わずか370円で、ほぼ全面的に観光客に開放して見せてくれています。
しかも、受付でPENTAX KPをぶら下げた私が謙虚に
「あの、室内で写真撮影がOKな部屋はどこかありますか?」
と質問したところ、係の方の答は信じられないことに
「写真? ああ、どこでも撮って構いませんよ

この世知辛いご時世に、なんという福島県当局の神対応! その意気や良し!
ご期待に?応えて、撮りまくりました(笑)。

次回の記事で素晴らしい室内の模様を紹介したいと思いますが、今回は「さわり」だけ3点ほど先行公開(笑)。DA20-40mm Limited

DA20-40mm Limited

DA20-40mm Limited

ね、なかなか素敵でしょう?
次回、楽しみにしていただいて、よろしくてよ。

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