京急仲木戸 界隈

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京急仲木戸駅にやってきました。今回はここから隣の神奈川駅まで歩いてみます。

仲木戸って聞いて、パッとどこかわかる人は少ないんじゃないでしょうか。私も知らなかったひとりです。仲木戸駅のプラットホームと同じ高さにある2階改札口を出て、正面に見えるのがこちらの情景。

向かいのビルに、小さくて見にくいですが「JR東神奈川駅」の看板が出ているのがわかりますか? 京急仲木戸とJR東神奈川は、ペデストリアンデッキを通じて徒歩2,3分で行き来可能な近さにあります。実際、駅名は違いますが両駅を乗り継ぐ連絡定期券が発行可能な、知る人ぞ知る乗換駅なのです。

冴えない空模様ですが、反対側からのビューがこちら。

JR東神奈川駅は横浜線の乗換駅なこともあって知名度が高いため、地元の人で仲木戸駅の方を常用する人でさえ、このあたりの場所を人に説明するときに「東神奈川のへん」ということが多いとか。

仲木戸は、江戸時代に将軍や大名が休む宿がこのあたりにあって、それを囲む木戸が建てられたことに因む由緒ある名前だそうです。しかし、残念ながら現在の地名には残っていません。一方、東神奈川の方は国鉄の駅ができた後に「わかりやすいから」ということで付近の町名に採用されていて、なんか仲木戸劣勢。がんばれ仲木戸!

仲木戸駅は相対式2面2線の構造で、羽田空港と横浜方面を結ぶエアポート急行が停車します。JR横浜線沿線から羽田空港を目指す人には、この駅は結構便利なはず(というか、京急もそのへん狙ってここにエア急を停めてるはず)。

駅前で目立つのは、すごい念入りなこの大標識。JR線路を潜るトンネルで大きな損壊事故が起きて、鉄道運行に支障がでたら大変だから、かな。過去、よほどトラブルが多かったのでしょうか。

標識に描かれている「ゲート」まで行ってみました。なるほど、制限高2.8mは、結構微妙な、ドキドキする高さではあります。

駅の近くで、意識高い感じ(ほかに言いようを思いつかない。悪口じゃないっす)の瀟洒な蕎麦道具屋さん発見。脱サラして蕎麦打ちを始めた人とか、こういうお店にやってくるんでしょうか?

あと、駅の反対側で、鍵のかかった立派な児童公園発見。なんでしょう、これ?

当然無人でした。私有地? どこかで鍵をもらわないと入って遊べないのでしょうか? 不思議な公園ですが、謎のまま退散。

さて、仲木戸はけっこう地上高が高い駅ですが、下の写真でわかるように、京浜間には珍しく高架ではなく盛り土の2階駅です。

このまま盛り土で高いところを列車が走っていくので、こういう味のあるトンネル風景にも出会えます。

上の写真を撮った後、さて次行くか、と歩き出そうとしたら、

なんかヘンなのがきた!

黄色くて小さくて、え、なに、これ!?
調べてみたら、これは新町検車区所属の京急デト11・12形資材運搬用の事業用電動無蓋貨車。へえー。このあたりでは週2回この車両の運行を見れるらしいですが、いやあ、珍しいものを見せてもらいました。

というわけで思わぬおまけがついたところで、京急仲木戸界隈編はここまで。このあと神奈川駅まで線路沿いに歩いていきましたがその顛末は後日。

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