浜離宮庭園散歩 単焦点で撮る

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薄日のさす週末に、東京都心の浜離宮庭園に出撃してきました。
単純に春の季節の中で散歩を楽しむ、というのもありますが、ひそかにフォトライフ的なテーマも持って出かけました。

往来の激しくない庭園ならば、ゆったり構えてレンズ交換できるので、ふだんPENTAX K-70につけっぱなしの標準ズームを外して3つの単焦点レンズだけを持ちました。この日のテーマは「単焦点を楽しむ日」というわけです。

浜離宮は東京都港区の湾岸地域、JRの新橋駅から隅田川河口に向かって10分ほど歩いたところにある都営の日本庭園です。高層ビル街と運河に挟まれていますが、都心ど真ん中とは思えない広さがあり、入場料300円を払えば、何時間かゆったりと時間を過ごすことができます。浜離宮の桜は、残念ながらこの時はまだつぼみ状態でしたが、そのおかげで人出もまばらで、のんびりと撮影ができました。
で、どのくらい「都心ど真ん中」かというと、このくらい。

でも庭園の緑は思いがけず深く、いくつもある池のまわりには鬱蒼とした茂みが広がっています。

ザ・日本庭園らしいこんなシツラエもそこかしこにあって、

一番大きな池の中の島には立派な茶屋もあります。ただし都心ど真ん中なので背景はこうなる。

派手に花の咲く木や草花は、(梅や桜の木を別にして)日本庭園からは見えない場所に集められているようです。
この日は雪柳や山桜の盛りでした。

一番見応えがあったのは、視界全体が黄色に染まる、見事な菜の花畑。人も小鳥も吸い寄せられるように集まってきます。


大勢の人が菜の花と春の散歩を楽しんでいました。私もその一人。

RAW現像した写真を見て、やっぱり見慣れた標準ズームとはレベルの違う絵になるあ、と思いました。常用しているHD PENTAX-DA 16-85mmF3.5-5.6ED DC WRはクリアな絵を撮れるズームレンズですが、それでも単焦点レンズと比べると、切れ味もボケ味も少し差があるようです。

あと、現像の時に、菜の花の黄色はどう再現するか難しいなあと思いました。もう少し派手な黄色だったと記憶に残っているのですが、そうしようとするとすぐに色飽和してしまうし、そもそもすごく下品な感じになる。

ある程度彩度を抑えめにして、上のような発色で妥協しましたが、これは「記憶」とは異なる色なんですよね。特に最後の写真なんか、サイド光で空が白っぽく写ってしまったせいで、ちょっと花畑が鈍い感じになってしまいました。

写真は難しい。難しいから、面白い。

とにかく、単焦点レンズが活躍できる場面を増やして、もっとフォトライフを楽しもう、と改めて思った次第です。

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