巡りめぐって、FA Limitedに至る

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前回の記事は、臨時収入があって迷った末に、Kマウントのレンズを買うに至った顛末でした。

で、その結果、我が家にやってきたのはこの子たちです。じゃーん。

PENTAXユーザーの皆様には別に意外でもなんでもないと思いますが、まあ本人はそれなりに気分が高揚しております。(あらら、高揚しているせいということにしておきますが、このブツ撮りの出来は酷いですね)

PENTAXの一眼レフ使い始めたのが2016年。足掛け5年めにして、巡り巡って、やっとこのレンズにたどり着きました。

これを使わなきゃPENTAXユーザーでいる意味がない、とまで言われることもある、FA Limited 3姉妹の長姉(43mm)と次姉(77mm)をついにお迎えできました。夏のセールで私の相場価格観測史上最安値を提示してくれた八百富写真機店さんに感謝。

しかし、なんで3兄弟ではなく3姉妹と通称されるんでしょうね(笑)。

FA limitedの魅力についてはすでにいろんな方によって語りつくされている(たとえば公式のこれとか)ので私ごときの知ったかぶりコメントはやめておきます。

何はともあれ、試し撮りしないとね。

まずはFA 43mmF1.9 Limitedから。PENTAX KPで使うと望遠寄りの標準レンズという位置づけになります。最近、DA Limited 20-40mmを多用しているので、43mm画角に大きな違和感は感じません。

公園の水飲み場を撮りました。
F11から撮り始めて、だんだん絞りを開けていきます。

F8

F4

F2.8

F1.9開放

絞りが開くにしたがって、ピントがあっている蛇口がだんだん周囲から浮き上がって立体的に強調されてくるのがわかります(開放の絵はちょっとピント位置狂ってますが・・・苦笑)。後ボケ、前ボケとも自然で良い感じです。この立体感は、今まで他のレンズであまり味わったことが無い感覚。

同じレンズで少し距離のある被写体を撮ってみました。
F1.9開放で時計の文字盤にピントを合わせます。

開放でもしっかり写ってはいますが、少し絞ってF4で撮った下の写真と文字盤の写りをよく比べると、

見た目の明るさが少し違うので単純比較はしにくいですが、CITIZENの文字は開放の絵の方が少しふわっとした写りでF4の方が締まっている、ような気がします(自信なし)。古いレンズで良く言われる「開放で柔らかく、少し絞るとキリっとする」というやつだと思われます。たぶん。

次にFA 77mmF1.8 Limited。この画角は普段はあまり意識的に使うことがありませんが「小さく切り取る」感じで使えば良いでしょうか、同じ公園で試してみます。

F11

F8

F4

F2.8

F1.8開放

驚きました。絞りを開けると背景の照明灯のポールがじわっとボケていきます。線が硬くなるとかエッジが太くなるとかいうことが一切ありません。対照的に、手前のピントが合っている木の肌の解像感は絞りに関わらず一貫して素晴らしい。これは凄いかも。

F1.8開放で質感の違う素材を撮ってみましょう。

材質や色・光り方を選びませんね。あくまでピント面はくっきりで、溶けるような前・後ボケ!
開放F1.8という明るい望遠レンズが初めてなのでまずボケ量に驚き、次にボケ方の綺麗さに驚き、という感じです。

私の手持ちレンズに新たなボケ・クイーンが加わりました!
さて、この物凄いレンズを、ポートレートをあまり撮らない私がどう使うかな、使いこなせるかな。嬉しい悩みだな。

ということで、臨時収入のお陰で出会えたFAリミ姉妹、43mmは期待通り、77mmは期待以上の写りを早くも見せてくれました。晩夏にもかかわらず暑い暑い公園で汗だくですが、思わず顔がほころぶ私です。

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