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仕事の関係でちょっとしたお祝いをいただけることになりまして。
それが
「お祝いの記念品をあげるところなんだけど、趣味に合わない時計やアクセサリーでは気の毒だから、不粋だけど10万円で好きなものを買って、領収書を出して。ただし、経費処理の関係で月末までにお願いね!」
という、この何かと難しいご時世に、なんとも有難いご沙汰。
急いで10万円使わねばならない異例の事態になりました。当然、カメラかレンズかでしょう(きっぱり)。
いつも数万円の買い物をするのに、どのレンズを買うか、買わないか、今買うべきか、待つべきか、さんざん悩んで呻吟する決断力の無いケチな私が、強制的に時限的に、何か買わねばならないのです。ある意味、物欲進化論です(進化してないか、別に)。
インフレが続く昨今の一眼カメラ界で、たかが10万、されど10万。さあどうしよう?
正直に言います。
まっさきに脳裏をよぎったのは、今月発表される予定のPENTAXの「APSCフラッグシップモデル」ではなく、これです。
軽量小型フルサイズ・ミラーレス一眼、Panasonic S5。注目していたLマウントからやっと出てきた「コンパクト一眼」には大きな期待があります。勝手に公式サイトの画像を使ってごめんなさい、リンク張ってPRしてるから許して。
レンズキットで30万円近い代物ですが、だからこそ10万のアシストは大きいし、年末までキャッシュバックもあるらしい。PENTAXIANとしての贔屓目を抜きにすれば客観的にはPENTAX Kマウントは風前の灯だから、保険のためのマウントスイッチに投資するのはアリでしょ。今総額が捻出できなくても、商品券を買って「貯金」しておくこともできる。いくか?
いやいやいや。
体力と資金力に乏しい私が、今から他マウントのしかもフルサイズに鞍替えするのは、死地に突っ込むようなもので正気の沙汰じゃない。
Kマウント以外にリスクヘッジするなら、同じPanasonicでも既に持ってるマイクロフォーサーズマウントでしょ。
前からG99良いな、って言ってたじゃん。
それはそうなんだ。軽量小型・防塵防滴で最上位機G9proに匹敵する画質、動画にも強いというG99は確かに魅力的な選択。値段も少しこなれてきて直近ではボディが@12万円くらいになっているので、まさに今回は狙いごろ。
マイクロフォーサーズでいえば、ボディ本体だけでなく、パナライカの望遠ズームも前から欲しいと思ってるんだよな。@16-18万円くらい。臨時財源があるのでこれにも手が出せる。
LEICA DG VARIO-ELMARIT 50-200mm/F2.8-4.0
掛け値なく、良いレンズ。たぶん。
沼の神「お前が落としたのはこのライカのレンズですか? それともこちらのツァイスのレンズですか?」
錯乱する私「両方私のです、欲しいです!」
そういえば、デジカメなんて、ボディはどうせそんなに永く使えないんだから、わたしみたいに資金難の愛好家がなけなしの金を投資するんならレンズだ、って昔どこかで聞きかじって納得してたこともあったじゃないか。
レンズな。
レンズなら手元に残る。将来Kマウントのボディが×××になっても(不吉だから文字にしない)、良いレンズは中古市場でそこそこの換金性があるし、売り払わなくてもアダプターで他のマウントのカメラに付けて楽しむこともできる。
だいたい、何でPanasonicだよ、何がマウントスイッチだよ。
つい1ヶ月ほど前に、PENTAX BRAND BOOK眺めて、感動したとか言ってたじゃないか。
少し浮いたお金が手に入ったんなら、だまってKマウントのレンズ買っておけばいいんだよ。ケチで普段なら買わないような良いレンズが、Kマウントにまだまだあるじゃないか。
というわけで、私の物欲は、結局たいして進化することなく、Kマウントのレンズに戻ってきたのでした。
戻ってきてどんなレンズに落ち着いたかというと、それはまた次回。