池上・・・

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東京都営地下鉄の西馬込駅から池上梅園までは、国道1号線沿いに徒歩10分足らずの距離です。前回、梅園を訪ねる用事が終わってそのまま引き返せば帰りも楽勝のはずだったのですが、せっかくだから寄り道していこうと考えたのが浅はかでした。

寄り道先は、日蓮宗大本山池上本門寺。

前景が大規模な普請の最中でちょっと見場は良くないですが、さすがに壮麗な本堂です。

この本門寺の本堂は、地図で見ると大田区立池上梅園からすぐそこ、ほとんど隣同士に見えたのですが、このあたりの地形の起伏を甘く見ていました。

息を切らして本堂裏手まで坂道を登る途中の写真を撮り損ねましたが、よっぽど途中で引き返そうかと思った。境内から正面の入口まで下るこの階段を見ていただければ、大本山がどんな地形のところに鎮座されているか、わかっていただけるかと。

境内には様々な建造物がありますが、一番目を惹くのはやはりこの五重塔でしょうか。

手前の木の枝が邪魔だと思うかもしれませんが、心の眼を開いて、これらの桜の木が花を咲かせる春を想像してください。夢のように美しい景色が見えてくるはずです。

さあ、心の眼を開いて極楽浄土へ。(しつこい)

池上本門寺で面白かったこと。
本堂脇の売店でお茶を飲んで一息ついていたら、お墓にお参りされると思しき老婦人がご来店。

老婦人「お線香2つください」
お店のおかみさん、慣れたあしらいで「2つですね。火はおつけしてよいですか?」
老婦人「はい、お願いします」
私(なるほど、どうせ墓前でつけなきゃいけないんだから、ここで線香に火を点けてあげるサービスか。しかし、火を点けた線香、どうやってお墓まで持って歩くんだろう?)
おかみ「手さげ缶に入れますね。お帰りの時に返してください」
老婦人「はいはい、承知してますよ」
私(???)

見ると、火のついた線香の束を、小さな空き缶に手提げがついたような専用の道具に入れて渡している。この店には「火のついた線香専用の通い手提げ缶」があって、お客に貸し出しているのか!

これは初めて見ました。
ちょっと撮らせてもらって良いですか、の一言が気後れして言えなかったのが、なんとも心残り。

さてこの後、お山を降って東急池上線の池上駅まで歩いたのですが、最後に個人的にはこの日一番の大びっくりネタ。

池上駅の上に、どうみても巨大な駅ビル建設中!

あの、素朴で可愛らしい路面電車然とした池上線の、その名を冠する池上駅が大駅ビル構造になるのか・・・。時代は流れていくんだなあ。

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