The PENTAXIANS yearbook 2018

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平凡な写真か、魅力的な写真かの違いを決定づけるのは、カメラの差 レンズの差よりも、単純明快に、写真を撮る人の技量の差なんだということを、改めて思い知らせてくれる作品集に出会いました。

The PENTAXIANS yearbook は、Facebookで1万人以上の参加者を集めている”PENTAXIANS”というコミュニティが発行している作品集です。デジタル版はフリーダウンロード可能で、印刷版は注文数がまとまれば有償で発行するということのようです。因みに2017年版もあります。

とある方から教えてもらうまで、私はその存在すら気が付きませんでしたが、遅ればせながら拝見して、たいへん、たいへん感動しました。

プロ、アマ問わず、SNS上で高い評価を集めたオールジャンル(ポートレート、スナップ、スポーツ、都市/自然風景、動植物ほか)の作品200点以上が収録されています。海外の愛好家の写真って、日本でよく目にする写真とは、なんか一味違うところがあって刺激になるし、もちろん圭品揃いなので単純に楽しめて勉強になります。PENTAXだけでなく、RICOH GRの作品も少し収録されてます。

各作品には作者、撮影地、使用カメラ・レンズの情報が添えられているのですが、驚いたことに、フラッグシップK-1 II+大三元ズームまたはスターレンズとか、PENTAX645Zとかいう上級機材を用いた写真は、けして多数派ではありません。

カメラは、APSC最上位機のK-3IIに加えて、私にも馴染みのあるKPやK-70、さらにはK-3,K-5,K-50,K-30,K-x,K2000といった、普及機を含む旧機種が当然のように多数登場します。レンズの方も、FA/DAリミテッドレンズだけでなく、DFA100/50マクロ、格安DA50/35、キットズーム級のDA16-85/18-135、Sigma17-70やTamron70-300など、誰もが(私も)使っている、あるいは
使ったことがある、”ごく普通の”レンズたちが大活躍しています。最新高級機種にあらずばカメラにあらず、という日本の雰囲気と随分違って、ほっとする。

そして、
世界には、私と同じような道具を使って、これだけ良い写真を撮る人が居る。

これを励みとして研鑽に励むか、僻んでひねくれるかは自分次第なわけです。今の私は正直、励み7:僻み3くらいかなと(笑)。

少なくとも、泳げないくせにレンズ沼の畔にいる私を、かなり正気に引き戻してくれる写真集であることは間違いありません。

さっそく、Facebookのコミュニティに入会申し込んで、フォロワーの末席に加えてもらいました。4月中旬現在、トップページではyearbook 2018が告知されています。

この写真は、貼ってもお咎めない・・・よね?

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