タクマーで谷根千(2)

千駄木から根津に向けて、PENTAX K-3IIIとタクマーレンズでフォト散歩です。今回の出番はSuper Takumar28mm f3.5とAuto Takumar55mm f1.8の2本。

不忍通りから団子坂という明治・大正の香りのするいい感じの名前のついた坂道を少し登ったところにあるのが、こちら「森鴎外記念館」。

鴎外だけでなく、あたりには文学史スポットがめじろ押しです。

正直、この手の文学的教養が足りない私はまだ今一つピンときていませんが、少し勉強して「文学史散歩」と絡めて写真を撮り歩ければ楽しさ倍増するのかもしれません。

文学はさて置くとしても、千駄木のこのあたりの街は「旧〇〇邸」だらけの歴史的含蓄に富んだ高級住宅街で、散歩するだけで心が落ち着きます。

驚くのは、超都心部でありながら堂々たる門構えの一戸建て低層住宅が多いこと。「邸宅街」というのはこういう街並みのことを言うのですね。

感嘆すると同時に、大きなお世話ですが固定資産税はいかばかりかと思い至り、いささか戦慄もいたします。

さてフォト散歩は根津神社の裏手に到達しました。

お社を正面から。

壮麗な山門と擬宝珠を絡めて1枚。

隣り合う乙女稲荷社の千本鳥居をどう撮るか、あれこれ試しましたが、結局無難にこんな感じに落ち着きました。

オールド東京をオールドレンズで撮る遊びは、期待通りなかなか楽しいです。谷根千散歩の最後は、根津神社近く、表具屋さんらしき木造二階屋。

いい感じの木質感なんだけど、このフレアっぽい光の加減はなんなんだろう? 単に露出のミス(苦笑)?
まあ、数十年前のレンズですからね、空の色がアレだったりわずかな光でフレアを起こしたり、いろいろありますねえ。

さて、
今回のフォト散歩でK-3IIIに初めてM42マウントのタクマーレンズを付けてみました。K-3IIIには、電子接点を持たないオールドレンズを使う時にF-stop(絞り値)を手動でexifに書き込めるという有り難い機能があるのですが、不器用な私はうまく使いこなせませんでした。

「手動で書き込む」動作が身につかず「正しい絞り値を書き込み忘れて放っておいたので、間違った値が書き込まれてしまう」というミスをたびたび起こしました。せっかくの機能も宝の持ち腐れであります。「書き込まない」という設定ができるのかな。マニュアルをもう一度読み込まないと(苦笑)。

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