モニターのキャリブレーション

アクセサリー・周辺デバイス

PC用のモニターディスプレイをキャリブレーション(カラー較正)するお話です。今回ちと記事が長いです。

カメラがある色を例えば「赤100」という色のつもりで画像データに記録してPCに渡したら、PCモニターには「赤97」や「赤102」ではなく「赤100)相当の正しい色で表示させたいですよね。しかし実際にはモニターごとにばらつきがかなりあるので、それぞれのモニターの癖や個体差を調べて表示色を適正に調整するのがキャリブレーションです。

一度正しく調整しても経時変化でだんだん狂ってくるので、定期的なキャリブレーションが必要なのだそうです。

昨春にカラーマネジメントモニターBenQ SW240を購入して以来、美しい発色の画面を気分よく使ってきてそろそろ1年です。最近SW240が「モニターをキャリブレーションしてください」という要求をするようになりました。おそらく最終較正から一定の期間が過ぎると表示が出る設定なのでしょう。

なるほど、せっかくハードウェア・キャリブレーション対応のモニターを使ってるんだから、ここはいっちょ取り組んでみるか、ということで初心者なりにやってみました、これがなかなか大変でした(苦笑)。

まず、測色用の機械(キャリブレーターと言います)が必要です。

少し調べて初級者向け入門機種としてはメジャーどころでX-rite i1 Display studio が良さげとわかりました。しかしリンク先でわかるようにこの製品はすでにディスコン。はてどうするか、と考えているところで、有り難いことにこちらのサイトで情報を得ることができて、どうやらこの製品、発売元が変わって、ブランドとパッケージをX-riteからCalibriteに変更した(同等の)後継品が出回っているらしいことがわかりました。

それならば、というわけで同等品(と思しき)Calibrite Colorchecker Displayをポチっと購入。入門機種とはいえそこそこのお値段です。

※リンク先の商品の購入是非は、この記事を最後まで読んでから判断されることをお勧めします

こいつと、モニターメーカーBenQから提供されている、旧X-riteのキャリブレーターに対応したカラー較正ソフトウェアPalette Master Element(以下PME)を使えば、サクッと終わるはずでした。

ところが・・・

さっそくBenQのサイトで情報を集め、PMEの最新版をDLしてPCにインストール。モニターとPCとキャリブレータを指示通りケーブルで繋いで、スタート!・・・しない。あれ?なんで?

初期画面のまま静かにたたずむモニター。

インストールの仕方が悪かったのか、ケーブルのつなぎ方がおかしいのかあれこれやり直してみましたが、いっこうに動く気配がない。

よくよく確かめてみたら、PMEの初期設定で選ぶ対応キャリブレーターのリストに、Calibrite Colorchecker Display(または旧製品名X-rite i1 Display studio)が載ってない! 新旧両ブランドのよく似たシリーズ製品名が並んでいるので、途中まで気が付きませんでした。

この製品に非対応? そんなこと、ある?

あるんです。この時はただ混乱するばかりでしたが随分後になって気が付きました。BenQさんのPMEの説明サイトに対応キャリブレータ―のリストが載ってて、そこには確かにX-rite i1 Display studioはおりません・・・あべし(死)!!

PMEが使えないということはSW240の発色を直接いじる手段が無いということで、つまりハードウェア・キャリブレーションはできないということです。やっちまったぜ。

とにかくこのままでは埒があかないので、キャリブレーター付属のソフトウェアを使って較正作業(ソフトウェア・キャリブレーション)を進めることにしました。うーむ、生兵法はなんとやらで地雷原を突き進むわたし。

数か国語で書かれた簡素なキャリブレータ―同梱説明書にソフトウェアのダウンロード先が案内されています。これに従ってCalibriteのダウンロードサイトに入ろうとしたところ

どこをどうひっくり返してもそんな情報無いのに、いきなりIDとパスを要求されフリーズするわたし。なんかうまくいかないなあ・・・この時、脳裡にある光景がフラッシュバック!

このキャリブレーターが届いた時の宅配便の梱包、佐川でもヤマトでもなく、確かFedEexでアメリカからだったな。
・・・ああ、やっちまったか。これはいわゆるあれだ。ユーザーサポートの加護が薄い”並行輸入品”をそれと気づかずに掴んでしまったな。PMEの対象機種から外れているのを見落としたり、メーカーの公式サイトに入るための手続きがわからなかったりするのも、きっとそのせい。

事情はなんとなく判ってきたものの、このままでは必要なソフトウェアが手に入らない、さてどうしよう。

一難去ってないのに、また一難。
お茶でも飲んで落ち着こう。

落ち着いて考えてみて、旧X-riteブランド製品の既存ユーザーはたくさんいるはずだから、ひょっとしてX-riteさんはまだ旧製品用のソフトウェアを配布してくれているのではないか、と思い至りました。

探してみたところ、果たしてX-riteとCalibriteのダブルネームになっている、ただし並んでいる製品名は旧名のままの(笑)ダウンロードサイトを発見!

旧製品X-rite i1 Display studioに対応したi1 studio というソフトウェアをダウンロードして試したところ、現製品Calibrite Colorchecker Displayでちゃんと動作しました。(同等)後継品という情報はやはり正しかった。

ソフトウェア上で登場するハードの画像は旧製品のまま(笑)。

これでようやくカラー較正作業ができる。思えばここまで長い道のりだった(正味約4時間 笑)。
始めてしまえば、i1 studioの画面指示に従って、あれよ、あれよと10分あまりで較正作業は完了。モニターがいろんな色を順番に表示して、それをキャリブレーターが読み取りなからカラープロファイルを作成する作業が行われたようです。作業風景は、スマホで適当に撮った写真ですが、こんなんです。

入門機レベルのハード・ソフトなので、設定に悩むような箇所は少なく、ほぼデフォルト設定おまかせでサクサクっと作業が完了してしまいました。最初の思惑とは違ってソフトウェア・キャリブレーションになっちまったけど、ともかくいったん較正を終えたぞ、ということで一息。ちなみに、この作業のやり方はこちらのサイトに詳しく事例紹介されています。

しばらく経ってから「検証」という作業をした方が良いらしいので、その情報はいずれまた。

ふう。やれやれ(苦笑)。

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