縦位置で三脚を使うあれこれ

先日、満月の夜に珍しく三脚を立ててPENTAX KPで夜景を撮っていたとき、困ったことが起きました。

三脚上でカメラを横位置から縦位置にセットし直したいのに、できない。レバーをあれこれいじったりカメラを取り付けなおしたりしてみたけど、夜で手元が暗いせいもあって一向に上手くいかず、最後は癇癪を起こして三脚をうっちゃって無理やり手持ちで撮りました(もちろんうまく撮れない 泣)。

もともとスナップ写真ばかり撮っているので、ごくお手軽な間に合わせ程度の三脚(Manfrotto MKCOMPACTADV-BK)しか持ってませんから、縦位置が上手く付かないのは仕方ないのかな、とこの時は考えました。

ちょいと調べたら、一眼レフを三脚に縦位置で安定して取り付けるには「L型プレート」という特殊なパーツが必要で、三脚側カメラ側それぞれサイズや接合部の形状が合うものを選ばないといけないらしいです。

KPだとこのプレート(マーキンスLV80160)くらいしか適合するものがなくて、こいつの三脚側はアルカスイス互換(にわか勉強してやっと覚えた言葉)のクイックシュー対応だということまで、なんとか調べがつきました。

そっかー。手持ちの三脚(↑)の嵌め殺し雲台はアルカスイス互換じゃ無いんだよなあ。夏の行楽シーズンも近いし、縦位置での撮影ができなくて現場で悔しい思いをするのは御免なので、これはいよいよ三脚を買い替えかなあ。

という思考回路で考えて、いくつか候補を探して、この子(Velbon UTC53II AS)をポチっといきかけました(概ね生産終了品切れ扱いでしたが、まだ〇ジヤカメラさんでは割と安価でお取扱いがあったりした)。

三脚沼住人の皆様には笑われてしまいそうですが、わたし的にはこんなトラベル三脚でも、L型プレートと合わせて購入となるとそこそこ勇気の必要なお買い物になります。

念のために一応確認しておこうと思って、手持ちの主力カメラ2台、PENTAX KPとPanasonic LUMIX G99にそれぞれ望遠レンズをつけて、手持ち三脚(↑)で縦位置固定がほんとにできないのかどうか、最終点検を試みました。

その結果、おやおや数分いじっていると、あっさりと

あ、これ、縦位置で固定できるじゃん。ということがわかりました。難なくとは言いませんが、3WAY雲台の取り回しを工夫すれば縦位置で固定できます。いつぞやは、単に三脚の扱いに慣れなくて(4年近く使っていて面目ない)、縦位置固定の作法が見つけられなかっただけみたい。アホか>俺。

重たい機材だとこの三脚・雲台では力不足でカメラ+レンズがお辞儀してしまうこともままあるらしい。そういう時にはちゃんとした三脚+L型プレートの出番なのでしょうが、幸か不幸か軽いカメラ+軽いレンズしか持ちあわせていないので、手持ち機材の範囲ではこのお手軽三脚で十分に縦位置固定もできそうです。

星空を仰いで縦位置で長時間露出、みたいな使い方をするとひょっとしてボロが出るかもしれませんが、まあ、その時はその時。

というわけで、少なくともこの夏のシーズンは、三脚のリプレースは無し、という結論に至りました。

なんじゃそりゃ、という顛末ですが、まあ永遠のビギナーが右往左往した結果振出しに戻る、という身の無いお話でした。

ちゃん、ちゃん!

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