京急花月園前 界隈

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このブログを書いてるおかげで、いままで降りたことの無い駅の周りをいろいろと歩き回る楽しみを覚えつつあります。今回は京急花月園前駅からスタートです。

対面型のホームに跨線橋+橋上改札口という京急の小型駅に良くあるタイプですが、改札の外側に特徴があって、東・海側はすぐに下り階段でごく普通ですが、西・山側は隣接するJRの広い線区を跨いで長い陸上橋がかかっています。そう、このあたりから先しばらく、京急とJR並走区間なんです。ホームの端まで歩いて、駅の脇で線路を渡る踏切を撮ると、

手前の2本の線路が京急、少し置いてその先のがJRです。しばらく見ていると両線の踏切は別々に開閉運用されていることがわかりました(良く考えりゃ、一緒にする方が難しいわな)。だから写真のように、間の安全地帯みたいなところで待つ羽目になる人がしばしば出ます。無茶をする人が出ないようにでしょうか、踏切に(写ってないけど2人も!)係員さんがいる光景を久しぶりに見ました。

さて、駅から山側に進みます。

花月園前駅に来たから、やはり花月園に行かないと。

そう、この駅の山側にある丘の上はかつて京浜地区屈指のレジャーリゾートだったんです。大正時代から第二次大戦後まで「花月園遊園地」、遊園地が閉園した後、2010年までは「花月園競輪場」がありました。競輪場が閉鎖されたのは知っていましたが、今どうなってるのか見ておきたいな、と。

閑静な住宅地としか言いようのない坂道を上り、

しばらく行くと「この先行き止まり」になってしまいました。なんでだ、と思い行き止まりの一番先まで行ってみると

何か事情があるのか詳しいことは存じませんが、旧花月園の取り壊し・土地整備はまだあまり進んでいないんですね。良く晴れた爽やかな冬空の下、「花月園」の文字が踊る錆びたアーチが、寂しさを際立たせていました。

なんとなく打ちひしがれた気分になってしまい、うつむいて丘を下る途中、道端に由緒ありそうな見事な大木と祠をみつけて、ちょっとほっとしました。

気を取り直して、駅の反対側に回ってみると、ひたすら静かな住宅が広がっています。住むには申し分なさそうですが、写真を撮となると静かすぎて弱ったな・・・。というわけでちょっと目を引かれたお店の写真で余白を埋めておくことにします。

面白い名前の八百屋さん

和菓子屋さんの店先には「いちご大福」の幟が踊ります。和菓子は季節感が感じられて素敵ですね。

以上、もう花月園は無い、静かな花月園前駅 界隈でした。

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