幻の滝は水量控えめ

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束の間の夏休みを過ごした裏磐梯の写真を、何回かにわけて記事にしてきました。今回が最終回。

磐梯山麓のドライブコース、ゴールドラインの途中に「幻の滝」というパーキングスポットがあります。車を止めてものの10分ほど整備された歩道を歩くと、この道ができるまでは地元の人もほとんど知らなかったという、文字通り幻の滝の間近までたどり着けます。

これまで行ってみる機会がなかったので、今回楽しみにして歩いてみました。

整備された林間の舗道を進むと、確かに僅かな時間で滝まで辿り着けます。涼しい山の空気のもとで滝つぼのマイナスイオンを浴びて、気持ちいい。

ん?
いやしかし、観光ガイドなどに載っている写真とは、随分滝の迫力が違うのでは?
シャッター速度を遅くして糸を引くような絵で撮ったから大人しく見えるのかもしれません。

少しSSを上げて飛沫が飛ぶ絵にしてみると・・・それでも、やっぱりこんなもんですか。

これでも十分な迫力と涼感を楽しめましたけど、どうやら、8月上旬までこの地方では極端に降水量が少なかったようで、上流の川の流量がかなり少ない状態になっていたようです。だから幻の滝も
例年よりもやや水量不足。

そういうことなら、仕方ありませんね。水量が平常に戻った時に、また来るとしましょう。

パーキングからの歩道は、おおむねこんな感じです。岩場混じりで少し歩きにくいところはありますが、この時は普通のスニーカーで十分でした。

一帯の水量低下を目に見える形で示してくれた、もうひとつの事例。
裏磐梯で最大の湖、桧原湖の最奥部(北岸)までドライブして撮った1枚。

雲間から湖岸に陽が射して綺麗です。ただ、湖面の水位が幾分下がって、沿岸の植生の下に、通常は見えない浅瀬の部分が見えてしまっています。何回もここに来ていますが、これほど浅瀬部分が露出しているのは、初めて見ました。

数日の休暇滞在中、晴れたり曇ったりでしたが、雨らしい雨は降りませんでした。滞在期間中に夕立が無い、というのも初めての経験。今年の全国的な気象の変調は当地にも及んでいるのでしょうか。ちょっと心配と言えば心配。

いや、これはちょっと我ながら偽善発言だな。

見上げるとスカッと青空、というのは写真を撮るうえでは有難いことも多く、降水不足を心配するどころか、ちゃっかり喜んだりもしていたわけです。

これ↑は、数日前に星景写真を撮った場所で、昼間に下見したロケハン写真です。「夜までにもっと晴れて雲が切れるといいな」と、この時は確かに思ってました。降水不足が心配とか、どの口で言う、ですね(反省)。

私が帰京してしばらくしてから接近した台風の影響で、当地を含めた南東北地方と関東地方はかなりの降水がありました。「恵みの雨」と呼ぶには障りのある、地域によっては降雨被害が出るほどの雨だったようです。

天の神様、雨はほどほどに、東北も関東も、なにとぞ丁度よい塩梅でお願いいた
します。

と、お祈りしたところで、数回にわたった裏磐梯編は完結です。
最後まで見ていただいて、ありがとうございます。

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