蓼科散歩 (2)蓼科大滝でNDフィルターを試す

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ひきつづき、今回は蓼科高原散歩中です。

諏訪・茅野側からビーナスラインで八ヶ岳西麓を登っていくと、市街地で28度くらいあった気温がどんどん下がっていきます。天気も良いし、実に爽快。

目指したのは蓼科大滝。この地区では、観光スポットとしては割とマイナーな場所のようですが、滝と渓流がいい感じに撮れる可能性があるというので、三脚かついでやってきました。

そう、今回はNDフィルターを初めて使って、糸を引く水の流れを写し撮ってみたいのです。いわゆるアレです、こんな写真です。

NDフィルターは、色味を変えずに光量を絞る、サングラスみたいなフィルターで、絞る程度に応じてシャッター速度をコントロールすることができるわけですが、PENTAX KPとHD DA16-85mmに、ND8のフィルターを使ったら、あっけなく、糸を引く流れがちゃんと撮れました。なるほど。

少し違うアングルですが、同じ大滝で、光量絞らずにシャッター速度を上げて水の流れを「止めて」写してみるとこうなります。たしかに随分違う印象の写真になりますね。

滝ではなく、渓流の流れを撮ってみました。岩に着いた苔と岸の緑に、少し青みがかった流れが涼しげにとらえられて、実に気持ちが良い1枚になりました。

同じ場所で、シャッター速度を上げて撮るとこういう普通の写真になります。

この比較でいえば、私は上のNDフィルター使った写真の方が好み。

初めてのおもちゃなので、嬉しそうにNDフィルター使ってますが、なんでも良いというものでもないかも。

これは後ろで少しボカした大滝です。

せっかく糸引く繊細な流れを表現しましたが、ボカしてしまうと、霊験というかご利益が薄まる感じがしなくもありません。

NDフィルターを使わずに撮ったのが下の写真。

上のと比べてみると、滝の水が落ちる轟轟とした「音」が大きく聞こえる感じがして、私は下の写真の方が好きです。単に好みの問題かもしれませんが

フィルターを取ったり付けたりして遊んでいると、あっという間に1時間くらい経ってしまいました。朝のうちは私の他に誰もいなかったのですが、気がつくと三脚抱えた人が何組も来ていて、後ろで好スポットの”順番待ち”ぽく佇んでたりしてます。これはいかん。

蓼科大滝、ややマイナーながら写真愛好家の間では既に知られた場所のようです。

ビーナスライン沿いの「蓼科郵便局」の近く、プール平駐車場から谷沿いに荷物抱えて歩いて15分弱。写真のように、木の根と岩で多少ごつごつしてますが整備された遊歩道です。苔むす道中は森のマイナスイオン浴びまくりで、気持ち良い散歩コースでした。

というわけで、蓼科高原で滝と川の流れを撮ってみた、の巻でした。

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