SIGMA MACRO 50mm F2.8 EX DG どうよ

PENTAX機で撮影に出かける時、最近はHD DA20-40mm F2.8-4 limitedを主力レンズとして使い、広角側をHD DA15mm F4 limited, 望遠側を HD DA55-300mm F3.5-6.3で補う3点セットで撮り歩くのを基本としています。

軽量かつ堅実な写りで良い組合せなのですが、40mmから55mmの間の脂っこい焦点距離に隙間があることと、明るいレンズが無い&あまり寄って撮れないということについては、やや気になってはいました。

”明るいレンズ”が欲しいとあらかじめわかっている時には、FA43mm F1.9 limited を持ち出せば、焦点距離的にも補完できてひとまずはOKなのですが、”寄れるレンズ”の方は手持ちの子たちではいかんともしがたく、どうしたものかと。

そこで、思案の末に今回手に入れたレンズで撮った、第一号の写真がこちらです。

例によって名を知らぬ、秋の花です。絞って撮ってみたら端麗・クリアな写りでなかなか良い感じですね。

この写真、K-3IIIにこちらのレンズを付けて撮ったものです。
SIGMA MACRO 50mm F2.8 EX DG

すでにディスコン品なので中古品を購入しました。公式サイトの製品情報はこちら
なぜシグマ? それはですね・・・

最初に、50mm前後のマクロレンズがあると良いのでは? と思いついた時には、当然ながら純正の PENTAX DFA MACRO 50mm F2.8をまず考えました。

しかし、2004年発売のこのレンズに数万円の投資をするのは、吝嗇なわたしにはなんとなく躊躇いがあり、かといって中古で調達しようにも市場に出物が少なく・・・。

うーん、と思案投げ首。そんな時、同じ世代(2004年発売)のSIGMAのマクロレンズなら、中古品の流通量がわりとあって破格値で手に入るし、レンズ自体の評判も悪くない、ということを発見して、踏ん切りがついたというわけです。

第一号写真とほぼ同じ場所・同じ構図の写真、今度は絞り開放のF2.8で

けっこう後ボケが煩くなりそうな題材ですが、じんわりいい感じにボケてくれて、なんとも味わい良き哉。

せっかくのマクロレンズですから、ちょっと寄ります。

うんうん。寄って撮れる50mmが欲しかったわたしのニーズは、くっきりしっかり満たしてくれそうです。

いきなりですが、手近なビルの壁面のタイルを撮って歪曲の具合を見ます。

レンズプロファイルを当ててない写真です。さすがにマクロレンズだけあって歪曲の心配はほぼ無い・・・かな?。気持ち樽型の歪曲があるような、無いような。このあとLensfunのレンズプロファイルを当てて歪曲補正をしてみましたが、肉眼ではどこが補正されたのか全くわからないレベルでした。

試し撮り最後の写真。緑道の植え込みで、またも名を知らぬ木の実。

ときどき「シグマのレンズは寒色系の発色」というような評価を目にしますが、実際のところどうなんでしょう? SIGMA30mm F1.4 DC HSMも持っていて両方とも「あっさりした感じの写真になるな」と感じるところは共通していますが、それは色味の特徴なのか、その他のたとえばコントラストなどの特徴なのか、よくわかりません。

よく言えば「ナチュラルで透明感がある」悪く言えば「あっさり薄味」という感じかなあ。題材によっても違うだろうから、次は風景も撮ってみないとね。

レンズ自体について。中古品ですが機能・性能に問題は無さそうで、外観も綺麗でマットな手触りが心地良く、どうやら「当たり」を引けたようです。重さ300g程度で持ち歩きは苦になりません。ねじ込み式フードの悪口を言う人がけっこういますが、軽くてタフそうで(フードに72mmキャップを付けて)つけっぱなしにしてもそこそこ小さいので、私は悪くないと思います。

AFはしっかり決まります。作動音がそこそこありますがKマウントレンズとしては”ふつう”です(笑)。難点はピントリングの手ごたえが軽すぎることですが、これはネットの評判を見てあらかじめわかっていたことなので飲み込みましょう。

ということで、持ち出し定番レンズセットに新たなレギュラーメンバーをお迎えできた様子です。善哉、善哉。

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