地下鉄でアレがタブーな件 inシンガポール

旧サイトから転載した記事なので内容齟齬やリンク切れなどの不備が生じていることがあります。
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今回の1週間ほどの滞在中、MRT(地下鉄)のベンクーレン駅(ダウンタウン線)が宿泊先から近かったので、仕事でもオフでも移動はもっぱらこの駅を利用しました。

昨年開業したばかりの最新駅・最新路線で、ずいぶん深くまで潜るピカピカの大深度駅です。

撮影はすべてPanasonic GX7mk2です。

あ、今回の本筋と関係ありませんが、このダウンタウン線はシンガポールにいくつかある無人運転路線のひとつ。ごらんのように車両先頭に「運転席」はなく、自動制御で走ります。

さて話を戻して、エレベータで下る最中で見かけた、気になる注意看板。

タバコ、飲食、火気の禁止はわかるとして、4つめは何?

車両の中にもおなじような注意書き。

知っている人は良く知っていると思いますが、シンガポールのMRTで禁止されているこの4つめのタブーは、ドリアンという果実の持ち込みです。

は、果実? なにそれ? という方は、マレー半島原産のこの植物について上記のリンク先のwikiをご一読ください。

とにかく私に言えることは、熟したドリアンは猛烈に臭い、ということです。屋外で、ドリアンを持った人が遠くから近づいてくると、50m、風向きによっては100メートル先からでもわかります。強烈な臭気です。

どんな臭いかというと、何かとんでもないものが腐れ果てた臭い、と表現して大げさではないと思います。硫黄臭という言い方は洗練され過ぎでしょう。確実にキケン物質です。密閉された室内でのドリアンは、私の意見としては爆弾に近い。人道的見地から見過ごせないリスクだと思います。

ちょっと肩に力が入りすぎたでしょうか。
しかしそんな私も一度だけ、蛮勇をふるってひとくち食したことがあります。あくまでわたし個人の感想ですが、破滅の味がしました。一番近い食べ物をあえてひとつ挙げるとしたら、○○した○○かな(自主規制)。

MRTの持ち込み規制は英断だと思います。地球は救われました。

そのようなものを実際に持ち歩く人がいるのでしょうか? いるのです。なぜならば、信じ難いことですがこの国にはこの恐るべき実を好んで食べる人がいるからです。私のとある知人女性は理知的で人品卑しからぬ尊敬すべき方ですが、この爆弾果実が大好物だと言ってはばかりません。つくづく世界は多様で複雑怪奇です。

さて、このキケンな果実はどのような姿・形をしているのでしょうか?
チャイナタウンを歩いた時に、見つけました。

果物屋さんの店頭、左手前の2人連れの人の影で、ちょっと暗がりで見にくいですが平台に積まれているトゲトゲの大きな実、これが名前を言ってはいけないあの実です。

不思議なことにこの状態では臭いがしておらず、どのような条件で爆弾が作動するのかナゾです。深入りしたくないので私はけして近寄りませんし、調べませんが。

ということで、MRTで規制されているアレの話題でした。

さて、今回のシンガポール関連記事はこれで一応終了です。最後まで読んでいただいてありがとうございました。

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