007 ロンドン聖地巡り(2)

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前回の続きで、ダニエル・クレイグがジェームズ・ボンドに扮する映画”Skyfall”のロンドン撮影地巡りです。わが手にはスナップシューターLUMIX GX7mk2。

なお、ときどき映画のネタバレを含むので、ご注意ください。

MI6本部の爆破によって部下を多数失い、傷心のMが帰宅すると、前任務の失敗後に消息を絶っていたジェームズが待っていた、というシーン。

雨のロンドンで、Mを自宅に送り届ける車がここに止まります。右手の階段・入口がMの家。
私が訪ねたのは、晴れた日の真昼間でしたが、現在はこんな感じのところです。

右手に並ぶ入口のうち、一番奥が「Mの家」です。隣の家の特徴的な窓の形から見て、ここで間違いないと思います。

スローン・スクエア駅近くの、高級住宅街としか言いようが無い地域です。瀟洒な、というのはこういう建物・街並みのことを表すためにある言葉でしょう。

聖地巡りとは何の関係もなく、あまりに素敵な街並みなので、この辺で何枚か写真撮っちゃいました(苦笑)。

テロリスト・シルヴァを追う手がかりが上海にあることがわかり、ジェームズに追跡の命が下ります。出発前に、新任の武器開発係Q(ベン・ウイショー)から旅券と武器が手渡された場所は、ナショナルギャラリー。

前回から聖地巡り記事書いてて、何気にこのシーンで初めてジェームズ・ボンドのご尊顔登場(笑)。

しかし、この日はナショナルギャラリーのこの入口階段に立ち入れなくなっていて、同じアングルでの写真が撮れませんでした。仕方なく、ギャラリー側から反対に見下ろす1枚でお茶を濁しておきます。

ジェームズは真ん中の柱の向こうから入って、この階段を登ってきます。

因みに下のギャラリー正面の絵でいうと、右から正面玄関に登っていくのが”ジェームズ階段”です。ご参考まで。

ジェームズとQが落ちあったターナーの絵は、今でも掛かっています。ただし、絵の前のベンチは映画用に置かれたもののようで、現存しません。

場所も、隣の絵との間隔も映画の当時とは少し変わっているようです。左隣の絵が右に移っています。

さらに、これが同じ場所でのリバースアングル。

ジェームズの後ろにある絵はそのままですが、Qの方は掛け変わっていますね。

さて、上海・マカオでの奮戦により、一度はシルヴァを捕らえて新MI6本部(旧本部爆破後に移転)の地下深くに閉じ込めたジェームズでしたが、それ自体がシルヴァの計略。

仕掛けた罠の発動により脱走し、Mの暗殺を狙うシルヴァ、追うジェームズ。ロンドン地下鉄の狭いトンネルと駅構内を舞台にした、息詰まる追跡劇です。

地下鉄サークルラインのテンプル駅でシルヴァを追うジェームズ。壁にはっきりと(止め絵なのでボケてますが、映画ではくっきりと)テンプルの文字が読めます。

が、しかし、実際のテンプル駅はかなり様子が異なります。

柱の位置も壁や天井の造りも、はっきりと全然違います(笑)。
テンプル駅にプラットフォームは一対しかないので、映画撮影はどこか他の撮りやすい明るい駅をテンプル駅に見立てて撮ったものと思われます。電車がしっかり映って、しかも動いているので、よもやセットということは無いと思います。

#後日、とある筋から、これらのシーンのロケ地は、今は閉鎖されているジュビリー線の旧チャリングクロス駅のホームおよび周辺地下道らしい、という有力情報を得ました。ご参考まで。

で、いろいろあって最後にジェームズが地上に出てくるのがこちら、ウエストミンスター駅の地上出口。本人が映るまでカメラが下にパンすると、どこだか分からなくなってしまうので、この角度でご勘弁(苦笑)。

これは確かに現存する地下鉄出口のようです、はい。

ふう、聖地巡りも結構骨が折れます。
あと1回、お付き合いください。

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