印象派展 ー室内をめぐる物語ー

およそアートやサイエンスに疎いくせに、わたしは上野あたりの美術館・博物館には割合に行ってる方だと思います。しかし、なぜか一番メジャーな国立西洋美術館には縁遠かったようで、ウン十年ぶり、いやひょっとするとこれが初めての訪問かもしれません。

オルセー美術館所蔵 印象派展 ー室内をめぐる物語ー を観てきました。

物凄い混雑になるのかなと思って、おそるおそる行きましたが、新年早々の平日というのが幸いしたのか、美術館前庭に並べられた行列整理用の青いコーンのお世話になることもなく、すいすいと入場できてラッキーでした。

何箇所か「撮影可」のスポットが用意されていて、LUMIX GF10を持参した甲斐がありました。

わりと空いていた、とは言うものの、どの展示作品の前にも必ず人垣があって、カメラOKサインのある作品ともなれば一層厳しくマークされています。ここはひとつ「有名作品を人垣越しに撮る」という趣向で行きましょう。

ドガ「家族の肖像」

ルノワール「ピアノを弾く二人の少女」

バルトロメ「温室の中で」

ふむ、個人の感想ですが、悪くないな。どうせ素人のスナップ撮影ではアート作品を高精度に撮ることなどできないのだから、こういう撮り方のほうが、”美術展に行って来たぞ”写真としては相応しい気がしてきました。絵が見たければ図録を買えば良いんですよね(今回はケチって買わなかったけど 笑)。

印象派の画家が活躍した時代は、近代化・産業化が進んでヨーロッパ社会の人々の価値観やライフスタイルが大きく変化していった時期だそうです。その中で「風景」ではなく、室内で「人物」や「風俗」に向けた画家たちの眼差しやその筆致を味わうという趣向で、無学なわたしにもなかなかに楽しめる展覧会でした。

撮影不可だった多くの展示作品の中で、特にわたしの記憶に残った絵は家族を描いた2つの肖像画。
ムンク「病気のこども」の(あの「叫び」とは違う整った絵なのに)不穏な感じ、ベナール「ある家族」の”次の瞬間に何か動き出しそう”な感じが、この日のわたしの気持ちにとても刺さりました。

というわけで、国立西洋美術館に行って来たぞ、の巻でした。

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