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DA16-85が修理入院した顛末は前回の記事で触れました。
で、せっかく新宿のサービスセンターまで来たので、ショールームでカメラを触ったり、グッズを冷やかしたりするのは当然ですが、もうひとつ欠かせない楽しみが併設のギャラリー見学です。
この日は安念余志子先生の写真展でした。
富山を本拠地に活動されている先生の最新写真集「うたかた」の発売を記念しての写真展とのことでした。(このブログの掲載当日現在で言えば、リコーイメージングスクエア大阪で同様の写真展がまさに開催中のはずです)
ど素人の私が申し上げるのが失礼にならなければ良いのですが、「うたかた」は大変すばらしいネイチャー写真作品集です。
タイトル通り、詩情あふれる日本全国の美しい水辺の四季を、小ぶりでおしゃれな判型の1冊に纏めていらっしゃいます。
PENTAXユーザーとしては、ほとんどの作品がPENTAXのカメラとレンズ(645Z,K-1, KP, それに我がK-70も!)で撮られていて、撮影データも掲載されているので非常に参考になり、励みになります。
先生がギャラリーにお越しになっていたので、運よく一言二言お話しを伺うことができました。
雲海が晴れて光る水田が姿を現わす劇的な一瞬を撮った作品が琴線に触れたので、「写真も見事ですが、この瞬間を捉えるのにどれだけこの山に通って、どれだけ 試行錯誤をされたんだろうと思って、感動しました」と感想を申し上げると、
先生は、
「あそこは簡単には行けない場所で、実はあの1回だけ。たまたまツイていて 撮れたんですよ。粘って撮ることもあれば、偶然の1枚というのもあるんです」とおっしゃって、笑っておられました。この短いやり取りで、先生の屈託ない笑顔と気さくなお人柄に、すっかりファンになってしまいました。
以上、写真集・写真展の感想と紹介でした。