八十景 芝神明増上寺

歌川広重「名所江戸百景」の八十景は芝神明増上寺。元の絵はこちらです。

悪夢のような炎暑の夏が去って、ようやく撮り歩きができる季節です。

名所江戸百景の題材として結構な頻度で登場している増上寺界隈、この絵はどうも山門を左奥に見る構図のようです。題名に倣って芝神明商店街のあたりまで下がると、今は山門の手前の大門を観ることになってしまいますが、まあいいか。現在の現地付近。

すっかり港区のオフィス街となっているこの辺りですが、芝神明商店街は健在。

芝神明の名前の元になった神明宮こと芝大神宮も賑わっていました。

江戸時代には「め組」の火消しがこのあたりを本拠にしていたそうです。当地は神明宮の境内での諍いを発端として「め組」の火消しと相撲部屋の力士にて36名の捕縛者を出す騒ぎとなった「め組の喧嘩」の舞台でもありました。

現代の商店街は、荒くれの「め組」も可愛いキャラクター化してしまっているようですが（笑）

さて、久しぶりにこのあたりまで来たから、ランチは「味芳斎」の薬膳でもいただいていきましょうか。年齢とともに辛さに弱くなってきたから、「味芳斎」通いもそろそろカウントダウンかなあ。

今回の”百景”撮影地

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