八十一景 金杉橋芝浦

歌川広重「名所江戸百景」の八十一景は 金杉橋芝浦。元の絵はこちらです。

色鮮やかな幟を立てた構中は大山参りかな? 金杉橋のすぐ先が海だった時代があるなんて、信じられませんね。現代の金杉橋のたもとから海の方向を眺めると、こんな景色になります。

どこそれ?という方に手掛かりを差し上げましょう。
山手線の田町と浜松町の間で、首都高の高架を潜る時に屋形船の船溜まりが見えるところ、あそこですよ。

お山への構中はもういません。現代の旅行は何百倍もスピードアップして忙しくなってしまいました。

ちょうど新幹線が通るのが見えています。ということは新幹線の車窓からもこの金杉橋は見えるということですね。新幹線の線路の向こうをさらに300メートル進めば、現代の東京の海岸線・日の出桟橋に出ることができます。

浜松町駅の南口から金杉橋あたりといえば、わたしの脳内ではわりと地味な、ごちゃっとした昭和的な味わいの残る商工地区として記憶されているのですが、大規模再開発が進んでずいぶんと変貌を遂げているようです。

街があか抜けて、お洒落なお店も増えてきた様子。

当地で働く/暮らす人にとっては良い変化なのでしょうが、勝手なことを言えば、またひとつ昭和が遠くなってちと寂しいな、と。

今回の”百景”撮影地

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