百九景 芝うらの風景

歌川広重「名所江戸百景」の百九景は 芝うらの景色、元の絵はこちらです。

安政年間の震災で壊れた将軍の浜御殿(今の浜離宮)の修復を祝して描かれたのだそうです。2024年年末現在では浜離宮から芝浦方面は見通せないので、ロケ地を少し変えて竹芝桟橋あたりからということでお許しいただいて、現代の風景はこちら。

海岸の石垣や松林は港湾・物流施設に変わり、漁船の代わりに水上タクシーボート、遠く見えている海苔の養殖場や台場の代わりにレインボーブリッジ、ということで当時とは様変わりしていますが、ゆりかもめはたぶん往時と同じ姿でしょう。なんとなく海岸線風景は再現できたかな、と甘い自己評価。

真冬の季節になって名所江戸百景の「冬の部」からどこを選ぼうか、と考えたのですが難問がひとつ。「冬の部」って圧倒的に雪景色の絵が多くて、簡単に撮れないんですよ。少しくらいなら「雪がないけどごめんなさい」で済ませちゃおうかなと小狡く皮算用はするものの、最初からごめんなさいも癪だよなあ、と。そこで雪が無くてもOKのこの絵ということになったわけです。

うれしい副産物として、竹芝桟橋あたりはわたしの食指が動く被写体が多くて楽しかった。賑やかしにいくつか挙げておきましょう。

桟橋手前の広場に建つ帆船マストのモニュメント。風にはためく国際信号旗は問答無用で胸躍る眺めです。

撮ったRAWデータをどう現像するか試行錯誤してみたところ、このあたりの都市港湾の風景には、LUMIX公式サイト提供のLUT “Smoky Color-S” が良い感じにハマることを発見しました。

このちょっと物憂い映画のワンシーンのような感じがたまりません。もう1点。

最後に仕上げの志向を変えて、海面の照り返しの輝きを主題にした湾岸風景。

うん、なかなかにドラマチックで、これはこれで良いな(自己満足)。

今回の”百景”撮影地

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