東京で昔からある現役のオフィスビルの有名どころというと、どこが思い浮かびますかね?
日本橋の三井本館(1902年竣工)はまあ別格として、日比谷の三信ビル(1955年)・・・は無くなっちゃったか、大手町ビル(1958年)、霞が関ビル(1968年)など、何年か東京でお仕事をされた経験のある方ならば、思いあたるビルがいくつかあるのではないでしょうか。
これらと並ぶ「格」があるだろうとわたしが考えるひとつが、地下鉄・竹橋駅の真上で皇居を望むパレスサイドビル(1966年竣工)です。先日ここで人と会う機会があったので、待ち合わせよりちょっと早めに行って、ビル内外をLUMIX GF10にLeica DG SUMMILUX15mmを付けてスナップしてきました。
ビルの名前よりも、お堀端の「毎日新聞の本社があるビル」と言った方がわかりやすいでしょうか。
毎日新聞社の旗、なかなかうまく広がってくれず、そもそも暑くて眩しくて長い時間粘っていられず、変な写真でごめんなさい。
館内地下1階~1階がパブリックゾーンになっていて自由に撮り歩けます。「レトロ未満」でいい感じに年季が入って、昭和生まれには心安らぐ雰囲気です。
老舗の洋食店。昼下がりに向かいの同じく老舗の中華料理店と店員同士で「今日は暑すぎて、常連のお年寄りがあまり来てくれないから暇だね」と会話しているのが聞こえました(苦笑い)。
リノベーションされているので竣工当時とは様子が変わってはいるでしょうが、今のビルではなかなか見られない円筒形のエレベーター棟のホールの「近未来的なデザイン」は、何周か回って妙にかっこよく見えます。
見えにくいですが、正面の階段の金属球体の手すりが凄く良いです。
構図を追い込んで完全にシンメトリーにして撮る努力が足りなかったと反省(小さなGF10では難しいけど)。
「総合受付(としてはもう使われてないっぽいけど)」の造りにも昭和が感じられます。
ああ、記事がながくなってしまってすみません。自己満足な撮れ高がもう少しだけ残ってます。
このワイヤーで作られた階段の手すりが、良き。
そして最後。
地下1階のビルの端に、駐車場出入り口が見通せる謎の丸窓。
なぜここに、という意図がわからない感じと、虚を突かれる円形の意匠が、実に味わい深いです。
知人との待ち合わせの前の、ほんの三十分の撮り歩きだったのですが、予想外に楽しめました。MFTの15mmは、こういうスナップで使いやすいなと改めて実感。


