神戸散歩 -3兵庫港の浮きドック

今回は産業港としての神戸港を撮り歩きます。発端はこれ、Google Mapの航空写真。

なんとなく港の風景を撮りたいなと思って、さてどうしたものかと、この航空写真を眺めていたわけです。

神戸港は、震災で港湾機能が大打撃を受けた影響で産業界での地位はかなり低下したとはいうものの、2つの大きな人工島のコンテナターミナルを中心に今でも日本屈指の海運物流基地であることは間違いありません。

これらの沖合の人工島が現在の「リアル神戸港」なのに対して、中心市街地近くでフェリーや客船・観光船の発着場になっている新港突堤やメリケンパーク、ハーバーランドなど前回記事で歩いた賑やかな辺りが言わば「イマジナリー神戸港」。

で、その西側に三菱重工や川崎重工が拠点を置く工業地域があって・・・と写真左側に目を移したとところで、青い点線の部分が気になりました。

なんだこれ?たまたま大型船か何か居たのか?

拡大してみると、船影ではなく、どうやら造船所のドックみたいだ、と。

これ、「浮きドック」と言われる造船業の特殊な建造物だそうです。いったん水中に沈めて船舶を引き入れてから水を抜いて、乾ドックにしたその上で船の修理・建造をおこなうらしい。

さらにいろいろ調べてみました。中央のデカい奴が川崎重工の2番・3番ドックで、左のがインディーズ系(失礼)のいくつかの小型のドック。しかもこの地区(神戸港の中でも最も古くからある港で昔は兵庫港と呼ばれていた)はこういう産業エリアでは珍しいことに、岸壁を歩いてドックのすぐ目と鼻の先まで寄って見ることができるらしい。

これだ!これを撮らせてもらおう!
めざせ兵庫港!

というわけで、前置きが長くなりましたが、地下鉄の中央市場駅(拡大写真の左下端に屋根が半分見えている大きな建物が中央卸売市場)を振り出しに、かつての兵庫港界隈を歩いてきました。

まずイントロです。この港がどれだけ古いかというと、すぐ近くの運河でこんな石碑を発見。

大輪田の泊・・・平清盛・平安時代まで遡っちゃいました。いわばここが由緒正しい「シン・神戸港」じゃないか。

そしていよいよ岸壁に回り込んでみます。
期待通り、浮きドックや作業船?をばっちり至近距離で見て、撮ることができました。

小船舶をクレーンで上げ下ろしして、修繕作業をするところでしょうか。

潮と鉄の香りがして(いや実際にはしないけどそんな気がして)、ちょっと古い表現だけど萌える風景です。

対岸には、川崎重工の巨大な2番・3番浮きドックが見えています。しかし残念ながら、中に船舶が入っているのか、操業の様子はどうなのかは窺うことができません。

こちらの浮きドックの中では小型の船舶の修繕がおこなわれているようです。とはいえ「ただいま作業中」というわけではなく、日曜日なので機械は止まっていて人影も見当たりません。というか、そうでなければさすがにこの距離まで寄って無遠慮に撮ることは憚られる。

こういう風景を魅力的に思う同好の士はけっこう居るようで、岸壁に腰かけてスケッチをしている人、スマホを片手に撮り歩いている人をちらほら見かけました。

こちらは、川重のものほどではないですが至近で見られるものの中ではかなり大きな浮きドックです。クレーンや中で見え隠れしている軽トラのサイズから、その威容を感じてもらうことができるでしょうか。

岸壁側からは中の様子がよく見えませんでしたが、対岸から撮ったこの写真を見る限り、目下は船舶が入っておらず段取り替えのタイミングだったようです。

いろんな場所で港の風景を眺めたことはありますが、こうした産業エリアにはなかなか立ち入れないので、岸壁を伝っての浮きドック散歩は珍しい貴重な体験でした。当地の造船業の現在について詳しく知りませんが、定めし競争の激しい世界だろうと思います。頑張って継続・発展していただきたいものだと思います。

さて、神戸散歩の記事はもう少し続きます。

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