小湊鐡道で撮り歩き中です。月崎駅から上り方向へ一駅戻って、難読駅かつ桜の名所として知られる飯給(いたぶ)駅へやってきました。
青空バックの桜を撮りたかった人にはあいにくな曇天ですが、各国の老若男女でそこそこ賑わってしました。
ちょうど観光用の里山トロッコ列車が到来する時間帯だったので、駅を離れて線路際で待ち構えて1枚。
菜の花を前ボケにしてばっちり捉えた先頭車両は、C型コッペル蒸気機関車を模したディーゼル機関車です。

駅方向へ取って返して、花に囲まれた後ろ姿を見送りつつもう1枚。
この特徴ある後ろ姿とヘッドマーク、後でもう一度お目にかかることになります。
この駅は、隣接する水田越しに桜・駅・列車で美しい水鏡写真が撮れることで知られています。しかし、この日は曇り空に時折の小雨と水面を乱す風いう悪コンディションなので水鏡は諦めました。
その代わりにどう撮るかさんざん迷った挙句、ようやくこれで良いかと構図を決めて、さきほどのトロッコ列車が折り返してくるまでじっと待機。
待つこと約1時間。来たぞ! あれ?
ちょっと驚きました。
てっきり先ほどの「蒸気機関車」を先頭に雄姿を見せてくれると思って待ち構えていたら、行った列車が前後向きを変えずにそのままバックして戻ってきました。
小湊鐡道は転車しないのか、というかよく考えたらこのために転車台を造るのは大変だものな。「蒸気機関車」が後ろから逆向きで押し進んで来たのか、あるいはもともと両端が気動車で両向きに引っ張れる編成なのかどっちだろう? いずれにしても今は「蒸気機関車」がお尻に後ろ向きで付いている格好で・・・それは見た目というか写真的にはちょっとアレだなあ。
などと、驚きつつも瞬時にいくつか考えを巡らせて、ならば最後尾の「蒸気機関車」が写らないように撮ろうと決めて構図を微調整し、わりと落ち着いてシャッターを切りました。前回の月崎駅で予想外のことが起きた時に動転してミスした経験が、反省材料としてここで生きた、かな?
最後に、列車が居ないタイミングで、同じ場所から水面に映った桜の風景。
天候も撮影者の技量もベストとは程遠い条件なので、この程度の写真ですが、この時期に写真愛好家のためにわざわざ田に水を張って迎えてくれている地元の方の好意に感謝を込めて1枚。
というわけで飯給駅の巻でした。
小湊鐡道撮り歩き、撮れ高があと記事1回分くらい残っています。