旅鉄ライト層を自認するわたしとしては丁度よい機会があって、愛知県の豊橋から長野県の飯田まで、「秘境路線」として知られるJR飯田線に乗って1泊2日で撮り歩きをしてきました。しばらくはこのネタで尺を稼いでおこうと思います。
こういう列車撮影行の時はできるだけ荷物を軽くしたいのでマイクロフォーサーズ機の出番です。リュックの中にLUMIX G9PROIIとLeica DG12-60mm, Leica DG8-18mmを入れて、特急「伊那路1号」に乗ってJR豊橋駅を出発しました。
豊橋駅を出て最初の40分くらいは平地の郊外風景が続きますが、本長篠駅(あの武田騎馬隊と織田鉄砲隊の合戦で知られる「長篠の戦い」の舞台だそうです)を過ぎるあたりから列車は険しい山間に分け入っていきます。
いくつかの川の流れが作った谷間を縫ってじりじり登って標高を上げ、佐久間ダム直下の中部天竜駅で浜松方面から上ってきた天竜川の川筋と出会います。いや、川が上って来るという言い方は変か・・・まあいいや(笑)
いったん天竜と離れますが、水窪(みさくぼ)駅の先の長いトンネルをくぐって大嵐(おおぞれ)駅あたりで再会し、以降遙か上流の諏訪湖・岡谷まで、飯田線はずっとこの大河に沿って走るのです。
地図で追ってみるとわかりますが、いや天竜川も長いが、飯田線も長い!
話を撮り歩きに戻しましょう。この日は天竜峡駅でいったん下車。
味のある駅舎ですね。
当地は、天竜川の峡谷をボートに乗って楽しむ「天竜ライン下り」で知られる景勝地です。
駅前すぐの高台から、川の上流方向に向けて開けた景色と紅葉がいい塩梅でした。
そして、天竜川に架かる橋の上からの下流側の峡谷の入り口を眺めると、河岸の紅葉はいっそう鮮やか。
ちょうどライン下りのボートがやってきて、色づく峡谷でおあつらえ向きの被写体になってくれました。
もう1点、ヨコ構図の全景も貼っておきますか。
実際は、天竜峡駅で折り返して他の駅の間を何度か行ったり来たりしながら、待ち時間を利用して何度かに分けて撮っているのですが、そういう細かい話は置いといて、天竜峡は美しい良いところでした。
途中で一服した喫茶店(軽くカフェと呼びたくない、古い商家の建物を使った落ち着いた風情)もなかなか素敵。
天竜峡があまりに美しいので、あやうく”旅鉄”を忘れそうになりますね。最後にもう1点、天竜峡駅全景。
飯田線撮り歩き、初回の記事はちょっと長くなってしまいましたが、ここまで。
訪れた順番でいくと、次回は田本駅かな。