小湊鐡道沿線の撮り歩きのつづきです。
飯給(いたぶ)から下り列車で2つ進むと、森に囲まれた上総大久保(かずさおおくぼ)駅です。
静かな山里の駅の周りで、桜と菜の花の競演。
春の花は他にも。
椿(だと思う)が綺麗に咲いていたので、白い曇天の目隠し代わりに使ってホームに入線してきた上り列車を撮りました。
下り列車を待ってひと駅乗り進むと養老渓谷駅。今回の日帰り撮影行の最終目的地に到着しました。
この駅から15分ほど歩くと、有名な「石神菜の花畑」が線路際に広がるはずで、ここまで各駅で目にしてきた盛りの菜の花の集大成を小湊鐡道と絡めて撮ることができるはず。

しかし、養老渓谷駅で下車したところで驚くべき手書きの張り紙を発見しました。
「今年は石神菜の花畑は咲いてません」
マジか! なんと!
わたしだけでなく、これを目当てに訪れる人が多いに違い無いのに、ここまで一切何も予告や警告が無く、ここに到着してこのタイミングで初めて知る驚愕の情報。
花が咲いてないのは誰の責任でもないかもしれないけど、途中駅でもホームページでも公式SNSでも「咲いてない」情報が明かされていないというのは、申し訳ないけど現地観光関係者や小湊鐡道さんの作為を感じるなあ。
と他人を恨んでも花が咲いてくれるわけではありません。ともかくどれくらい咲いてないか確かめて帰ろうと、トボトボ歩いて見てきました。
ほんとに咲いてない。
観光写真では黄色い花に埋め尽くされるこの一帯に、菜の花の姿は全くゼロ。
なぜこんな状態になったのか、ちょっとネットで調べてみましたが、害獣被害説や病気説が散発的に流れていてはっきりしません。こりゃあ、わたしなどが文句を言う以前に、観光関係者にとってはもっともっと深刻な事態なのかもしれません。大丈夫かな。
引き返す前に、わずかに咲いていた水仙を眺めているうちに思いついて2点だけ撮りました。2点とも盛大に失敗してしまいましたが、賑やかしに恥を忍んで載せておきます。
失敗その1。望遠で水仙をアップで撮り、背景に通過する列車の姿をボカシて写そうとしました。列車がブレないシャッター速度を心がけた結果絞りが開きすぎて、被写体ブレの心配の前にボケ過ぎてなんだかわからなくなって大失敗。
列車の後ろには桜と何か青い花が咲いていて、全部狙い通り写れば紅い車体とあわせてカラフルな1枚になるはずでした。とほほ。
失敗その2。線路わきで寄り放題で撮れる環境は初めてだったので、画角内で列車の大きさがどれくらいになるかの見当をつけ損ね、右や上に盛大に空間を余らせて大失敗。晴れた日の夕焼け空だったら結果オーライだったかもしれませんが、面白みのない白い空がなあ・・・
本来ならば菜の花で埋まっているはずの、今は何もない線路脇。どのくらいまで寄ることが許されるのかわかりかねた挙句、線路に並行して残っている車の轍のラインを超えない位置で跪いてカメラを構えたのですが、どうするのが正解だったのかなあ。
ともあれ、これで初めての小湊鐡道撮り歩きは終了です。景勝地・養老渓谷方面には一瞥もくれず引き揚げてしまってちょっと勿体なかったですが、まあ日帰りの時間制約の中だったので今回は致し方なし、ということで。
大雨に降られたり列車遅延その他のトラブルに遭遇したりもせず、五井で買ったおばちゃんの激安おにぎりは美味しかったし、写真の出来は微妙だけど、まずまず楽しい日帰り遠足だったのではないかな。


