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京急本線を各駅停車で沿線写真散歩するというのを、一昨年の秋から細々と続けてきました。ようやく今年初めのエントリーで本線の終点・浦賀まで到達したので、ファーストシーズン(笑)はいったん終了ということにしようと思いましたが、
ひとつだけ、まだ散歩してない駅がありました。品川駅。
横浜駅で撮りにくくて往生したのと同様に、ターミナル品川周辺の雑踏の中で写真を撮るのは大変かなあ、と先送りしてきましたが、ファーストシーズン(しつこい)の最終回として、やはりやっておかねばいかんでしょう。
ということで、こちら。プラットホームは2階にあって、JR線との乗換え口方向をさらに上にある跨線橋から見下ろしました。
駅構内写真は、悪目立ちしないよう(笑)GX7mk2でそっと撮ってます。
京急品川駅は、単式1面1線+島式1面2線(うち1線は当駅が車止め付きの終端)のホームです。というか、相対式2面2線の山側ホームのさらに外側(下の写真で言うと左側)に引き込み待避線がある、と表現する方が的確かもしれません。
引き込み線以外の2線は、京急本線から泉岳寺方面の支線、さらにその先の東京都営地下鉄浅草線・京成電鉄押上線と直通で繋がっています。駅を出て泉岳寺側に少し進むと、別の引き込み待避線があって、これらの引き込み線を使って、京急の一部の列車は品川終着または始発で運転されています。
したがって、京急品川駅は部分的にターミナル機能を持つ大きな中間駅、という位置づけになります。乗降客数は京急の中で横浜に次ぐ第2位(1日27万人)。
昨年導入した、列車/方面別の整列乗車位置表示が特徴です。みんなきちんと守って並んでいて、マナーが良いですね。
品川駅自体の改札口・出口は階段を降りた1階で、駅の規模を考えると意外につつましい感じです。
因みに、京急品川駅は巨大なJR品川駅の山側・高輪口に隣接していて、京急線の出口を出てJR線のコンコースを覗きに行ってみると、で、でかい。
手前右と隠れて見えない左がJR在来線の改札、正面通路のずっと先が新幹線と浜側・港南口になっています。
京急品川駅のすぐ目の前を、6車線の第一京浜国道(R15)が走っています。多くの旅客は、青信号の時間が短いことで知られる(笑)大きな横断歩道を急いで渡り、駅至近のホテル・モールに吸い込まれていきます。
モール側から見るとこう。
京急資本のショッピングモール”ウイング”と、ホテル”品川グース”だけでもかなりの大箱ですが、その周りを、さらに大きな西武資本の3つのプリンスホテル(品川・高輪・新高輪)が取り囲み、特に駅に最も近い品川プリンスの広大な敷地にはシネコン、ボウリング場、水族館、テニスコートほか多くのアミューズメント施設があって、多くの来場客を引き寄せています。
大きなホテルがたくさんあるので、外国人旅行客の姿が多いのもこの街の特徴と言えます。それを狙っているのかどうか、品川グースの手前にはわりと大きなシンガポールレストランがあって賑わっています。本格的な味で美味しいんですよ。
とはいえ、このあたりは「ホテルとモールだけ」の街というわけではなく、駅前のほんの狭い場所にひっそりと稲荷社が佇んでいたりします。気が付いた外国人観光客が必ず写真を撮ってる、隠れ人気スポット(笑)です。
高輪地区の丘陵を上る柘榴坂、桂坂ほかの、情趣に富んだ景色の良い坂道に囲まれているのも特徴でしょうか。
そして、駅前の喧騒を抜けると、周りは嘘のように閑静な住宅地が広がっています。高輪は、東京城南屈指のハイソなレジデンスエリアでもあるのです。
住んでるわけじゃないので勝手な心配ですが、起伏の上り下りには健脚を要求されそうです。それとも普段から高級車で出入りされてて、意外に苦にしてないのかな(笑)。
さて、京急沿線散歩、これでほんとにひと区切り、品川駅の巻でした。
この次、どこへ向かおうか、まさかのセカンドシーズンがあるのか、
ただいま熟考中(うそ)。