港区郷土歴史館

タイトルからして、なんとなく古民家風の建物の中で江戸から明治あたりの生活風俗を再現する展示があって・・・みたいな雰囲気を想像される人が多いのではないかと思うのですが、東京都港区は予想の斜め上を往ってくれました。

白金台駅近くにある港区郷土歴史館の正面玄関がこちらです。どどーん。

この建物は、昭和13(1938)年に米国ロックフェラー財団の援助を受けて立てられた旧公衆衛生院で、港区有形文化財に指定されています。この建物がそのまま歴史資料館として利用されているのですが、初めて訪れたわたしはその重量級の佇まいにちょっと度肝を抜かれました。

建物の解説を含めて、歴史資料館の公式サイトリンクを置いておきますね。

港区立郷土歴史館
港区立郷土歴史館は、自然・歴史・文化をとおして港区を知り、探求し、交流する拠点となる施設です。

正面玄関から入って入館料(常設展示だけなら300円、特別展示を含めて600円)を納めれば、広い館内を自由に見学できます。撮影不可の展示室以外では写真撮って良し、というきまりなので、何はともあれ重厚感あふれる館内風景を何点か撮っておきました。

1階中央の堂々たる広間。

同じ場所で吹き抜けになっている2階を見上げてると、またこれがゴージャスな眺め。

逆に2階から見下ろすとこうなっています。

昨今のビル建築の、整然として綺麗だけと実のところ可能な限り軽量化された内外装とは違って、なんというか「石の重み」を感じると思いませんか。

シンメトリーな絵ばかりだと疲れる(笑)ので、ちょっと構図を変えて。

肝心の展示室の方は、縄文時代の貝塚ありの、中世から近世の古文書ありの、江戸時代から明治にかけての都市化と産業化の歴史ありの・・・実に盛沢山でした。ただしこれらの写真撮影はNGなのでご興味ある方は現場に足を運んでいただくとして、

窓の外にも、煉瓦造りの味のある歴史的建造物風景。

ひたすら感心して館内を巡りました。
こちらは公衆衛生院時代の院長室だそうです。

少し肩の力を抜いて見学できる展示コーナーもあって、ここは撮影可だったのでしばしパシャパシャ。
ミンククジラの骨格標本。東京湾にも居た、ということなのかな?

「むかしのくらし」的な展示コーナー。

なつかしいなあ、子供のころ親類の家で見た氷式の冷蔵庫。

別室の展示で、皇族から港区の小学校に寄贈されたというピアノ。ヤマハの初期型だそうです。

ということで、それほどの期待値を持たずに訪ねたところでガツンと強烈なカウンターをもらった港区郷土歴史館でした。
今回は散歩の流れでPENTAX K-3IIIとSIGMA17-70で撮ることになっちゃったけど、次回はフルサイズのLUMIX S5と広角レンズを持って再訪すべし、と決意するわたしでした。

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