ふだんの写真ブログとはあまり関係のない小ネタです。
4月の上旬に、都内で「新作歌舞伎 FFX(ファイナルファンタジーX)」というのを観てきた、という記事を載せました。その記事でも述べましたが、観劇自体は大変楽しめて良かったものの、都合で舞台全編のうち前編しか観れずに帰ったのがなんとも心残りでした。
しかし、有り難いことに公演終了後に前後編とも秋まで有料配信してくれているのです。いつでも観れると思うとなかなか思い切れないものですが、先日やっと前後編を配信で堪能することができました。
舞台のビジュアルをブログに載せるのはご法度でしょうが、このタイトルバック静止画だけ片目を瞑ってお見逃しいただきたく。
歌舞伎ファンの人、ファイナルファンタジーXが好きな人、どちらでもない人、もう誰でもいいから(笑)、この舞台は一度は観ていただきたいなあ。
上演を実現したのはFFXの大ファン尾上菊之助さんの情熱に拠るところが大きい、と伝え聞きました。菊之助さんはじめこの舞台を作り上げた人たちの「FFXが好きだ」という熱い気持ちをビンビンに感じます。
原作ゲームファンの目線で観ると、原作の複雑なシナリオを改変・省略を最小限に抑えてわかりやすく再構成し、大事なキャラクターのセリフは一言一句違えることなく再現しています。なんといっても前編の「リアル異界送りの舞」の美しさは涙もの。
一方、歌舞伎鑑賞目線で観ると、映像や舞台装置などの現代的な技術は躊躇うことなく駆使しつつも、要所では歌舞伎の様式をしっかり守った演出で感心させてくれます。多彩な見得を楽しむことができる中で、特に後編の「召喚獣そろい踏み」は圧巻でした。あと、驚くべきことに音楽は(たぶん)すべて和楽器での演奏!
前後編あわせて6時間近い大作ですが「通し」で観て後悔しない、とわたしは思います。
あと、ユウナちゃん綺麗でやばいです。