熱気にあてられて

というわけでマティス展、わからないなりになかなか楽しい/刺激的な経験ができたのですが、今回はそのおまけ記事です。

3フロアにわたる東京都美術館の企画展会場を観て回ったあと、さてミュージアムショップに立ち寄ってポストカードでも買って帰るかな、と思っていたら甘かったですね。

今回のマティス展、30分区切りで入場予約の人数を制限する入場者コントロールをしています。来場者が集中しにくいこの仕組みで、夏休み中とはいえ午前中の段階で、企画展入口はすでに長蛇の列(既に入場予約をしている人の列と、これから当日券を買う人の列がそれぞれズラリ)という人気ぶりでした。入場料収入はかなり凄いんじゃないの。

しかし展示会当局はそれだけでは全然満足していないようです。1階のミュージアムショップに降りる前に、3階にマティス展用の特設記念グッズ売り場ができていました。

これがなかなか巨大な売り場で、めちゃめちゃ気合入りまくってました。
こちらです。

定番の図録、ポスター、カード、文具などだけではなく、シャツやタオルなどのアパレル、アクセサリーや食器、奥の方にタペストリーも見えてますね。写ってませんが、どういう理屈だかレモンケーキとカードのセット販売なんていうのまでありました。これだけ品ぞろえすると、売れ残りも出るだろうし、利益出すのは結構大変かも、という心配は余計なお世話か。

売る方が気合入ると、お客の方も呼応して体温が上がる、ということがあるのでしょうか、なんか展示会場以上にグッズ売り場、盛り上がってました。

会場を後にして、1階にある正規のミュージアムショップの方を覗いたら、こちらにもマティス展特設コーナーがある徹底ぶり。

でもね、3階の特設会場よりポストカードの値段が少しだけ高かった点については、私の目はごまかせないぞ(笑)。

暑い東京の夏に負けないくらい、マティス展とグッズ販売の熱気で盛り上がる東京都美術館を後にしました。都美といえば、最後にこの球形のオブジェは撮っておかないといけないですね。

引き揚げるころには少し晴れて、さらに気温が上がってました。

・・・とここで終わっておけば良いのですが、今回は最後にこんなオチがつきます。

はい、わたしも会場の熱気に少しあてられました。普段なら買い求めてもせいぜいポストカードかクリアファイルくらいなのですが、ポストカードを収める台紙やフレームまで、衝動買いしてしまいました。ホームセンターで探せば似たものがたぶん半額以下で手に入るかも、と思いつつ、イキオイで。

いやいや、これは無駄遣いじゃないんです。

自宅の居間や廊下に、マティスだけじゃなく、今まで買い揃えた美術展や写真展のいろんなポストカードを掛け替えて楽しめるじゃない。それに自分で撮った写真だって飾れるし。その時に100均やホームセンターの安物の額縁じゃ、心から楽しめないかも。

だから無駄遣いじゃないんだってば。

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