羽田空港3Tにやってきた目当ては、ターミナルそのもの以外にもうひとつありまして・・・
LUMIX GF10片手に（この小型軽量カメラはほんと文字通り「片手に」ですね）向かったのはこちらです。羽田エアポートガーデン。
3Tの到着ロビーと直接つながっているこちらのショッピングモールは、今年の１月末開業ですからまだ半年ちょっとのニューカマーですね。実は春に一度来てはいたのですが、先を急ぐ途中での一瞬の立ち寄りだけでロクに見聞できておらず、気になっていたのです。
公式サイトはこちらのようですね。
あらためて訪ねてみると、当然と言えば当然ですがこの立地ですから半分以上はインバウンド観光客を意識した作りのモールです。吹き抜けの広場には立派な屋根付きの櫓（というのかな）が組まれていて東京じゃあちょっと見れない純和風夏祭りな雰囲気だし、
一等地のスーベニールショップはばっちりTAX FREEで「これが日本です和風です質が良いですおもてないしです」みたいな商品陳列がどどーん。
このお店の一角に（ちょっと見えてますが）上野の東京国立博物館グッズの陳列が結構なスペースであって、なんかトーハク羽田で猛プッシュしてるなと、前回記事に続いてここでも感心。実は撮り損なったので掲載してないですが、モノレールの駅にも大きな電飾看板がついてました。
ショッピングモール、ホテルに温泉施設まで組み込まれています。
空港一体というわけではないサードパーティ施設だけど、使い勝手としてはシンガポール・チャンギ空港にも負けてないぞ、ということかな。頑張っていただきたいものです。
モールの内装・意匠がそうなので仕方ないのですが、今回やたら画面が「紅い」ですね。ちょっと目を休めるために（笑）、モールの「外」の景色でも眺めましょう。
曇り空の下に広がるのは、都県境の多摩川河口の景色。こっちの岸が東京都大田区で、対岸は神奈川県の川崎市ですね。対岸地下から沖合に豆粒より小さく見えている「風の塔」の方向に向かって、海底を走る東京湾アクアラインが伸びています。
さて、
「最近のショッピングモールは、インバウンド狙いのお土産屋とドラッグストア、それにチェーン飲食店とファストファッションとスタバ、どこに行っても並んでるのは同じような店ばかりだよね。」などと、わたしたちすれっからしの中下流都民はウソブくことが多いのですが、羽田エアポートガーデンはそんなわたしたちを「あっ」と驚かせてくれるような、クセの強いお店が集まっている（かもしれない）と思いました。
最近地元川越では着々と店舗を拡大してるけど、まさか羽田で会えるとは！ 「くらづくり本舗」さん
一部で熱狂的なファンを持つ独特な焼きそばで有名な、横浜中華街の「梅蘭」さん
わたしの最大のサプライズ。吉祥寺のあのお茶／食器屋さんが、なぜここに？ 「菊屋」さん
ときどき、オレここは知ってる！でもなぜ？ と驚くけど、他は基本的に「聞いたことが無いけどなんとなく良さげ」なお店が並んでいます。たぶん、来場者がそれぞれ違う店について「わたしここだけは知ってる！」と感じているのではないでしょうか。そのような「知る人ぞ知る」クセの強い名店を東京近郊から（あるいは全国から？）集めているのではないかと。
これが成功するのかどうかわかりませんが、面白いテナント政策であることは間違いないな、とわたしは今のところ感じています。どのお店もぜひ繁盛していただきたいものです。
羽田エアポートガーデン、意外な曲者モールなのかもしれません。
