PENTAX KPとK-70に使用できる純正のケーブルレリーズはこのCS-310です。
リンクを踏んでいただくと一目瞭然ですがそこそこ値が張るので、少し値段の下がる旧モデル用のレリーズCS-205や、さらに安価なCS-205互換のサードパーティ品をK-70で使うための手段を、4年前のブログ記事に書いています。この記事の通り、私はMC-36Bなる中華製の互換品をロワジャパンさんから買い求めてK-70で使ってました。
その後、カメラを買い替えてKPユーザーとなったわけですが、なぜか使う機会がとんと訪れず、このMC-36Bは埃をかぶっておりました。先日、三脚の使い方をあれこれ研究していた時にこのレリーズを久しぶりに取り出して使ってみたところ、なんとボタンを押しても反応しないではありませんか。
まったく反応しないというわかりやすい不具合ではなく、メインボタンには無反応なのにタイマー操作の補助ボタンを連打するとなぜかシャッターが切れたりする。でも連射はできない・・・。まるで使い物になりません。
これはどうしたことかと、あちこち触ってみてもさっぱり良くならない。放置している間に、レリーズ本体の部品か変換プラグのどこかに劣化が起きたのか・・・。
近々リモートレリーズができないと困る撮影機会がありそうなので、これは弱ったぞ。
リカバリー策として、ケーブルの代わりに5年前に見限ったアプリ image sync を使って、スマホからリモートで操作する事まで考えて、再インストールして試しました。しかしやはりこの子は使えない子でした。ボタンを押してからリリースまで微妙なタイムラグが生じる上に、ハイスピード連射ができません。
思い余ってCS-310をポチりそうになったところで我に返り、KPの設定をダメ元でもう一度だけ見てみることにしました。
すると、ケーブル関係のメニューのなかに「ケーブルスイッチ端子」という項目を発見。設定値は”AUTO” “マイク” “レリーズ”の選択肢があって、デフォルトは”AUTO”です。これを”レリーズ”に変更してみました。すると・・・
PENTAX KP + 互換品MC-36Bでケーブルレリーズは正常作動しました。Congratulation わたくし!
というわけで、ドタバタすること2時間ほど、起こさなくて良いトラブル解決に悪戦苦闘した小ネタでした。
同じことで困っている人がこの記事を読む確率は極めて低そうですが、万が一、もしかして、そこのあなたにお役に立ったりしませんか?「ケーブルスイッチ端子」メニューのチェックをお忘れなく。