牧野記念庭園(1)

今年度前半のNHKの朝のTVドラマ「らんまん」がなかなか評判がよろしく、そのモデルになったということで植物学者・牧野富太郎博士に注目が集まりました。わたしもその大衆的興味に乗せられたひとりでありまして、練馬区にある牧野記念庭園を訪ねてきました。

今回はわりと狭い園内で草花を撮ることになりそうなので、わが手に用意した機材は機動性重視でLUMIX G99とLeica DG12-60mm、さらに念のため接写用にLeica DG MACRO45mmも。

ここ、西武池袋線・大泉学園駅からからミッションスタートです。

気温はさほど高くないけど曇天で湿度が高い中、やってきました。西武池袋線沿線は、東京在住ウン十年のわたしにとって最も縁遠いエリアかもしれません。はたしてgoogle map頼りでうまく辿りつけるのか?

駅周辺は整然と都会的に整備されていますが、一歩踏み出すと練馬らしいこうした細いくねくねした商店・住宅混在の街が広がっています。

↑の写真で注目は右上の牧野博士をフィーチャーしたPR幟。国営放送NHKの御威光とコンテンツにあやかれるだけあやかってやろうという地元商業者のエネルギーを感じます。牧野庭園?知らない子ですね、というような感じではないので、迷って辿りつけないという心配はあまり必要なさそうです。

どんよりとした空模様で気分は上がりませんが、なに、植物を撮るにはこのくらいの天気の方が良いのだ、と自分に言い聞かせて歩きます。

3~4分歩くとすぐに牧野庭園の案内看板出現。どれくらい地元にとって大切な場所なのか、どんなに盛り上がっているか、ここでも伝わってきます。

この角を曲がるとすぐに庭園の入口です。

ここは牧野博士が終の棲家として30年お住まいになった場所とのことで、今は練馬区によって私邸の一部保存と新たな記念施設の設置、および庭園の整備・公開がされているということのようです。練馬区さん、入園無料というのはなかなか太っ腹でたいしたものです。

もともと私邸の庭だった場所ですから広大な庭園というわけではありませんが、それでもm4/3の12mm画角では全景を捉えるには狭すぎたようです。練馬の住宅地の真ん中に豊かな緑が拡がっています。

できるだけ人物の写り込みを避けるよう心掛けたので園内の人影がまばらに見えますが、実際のところは結構な賑わいで、園内の散策路も展示室も来園客で溢れておりました。20代かなという若いカップルもいましたが、総じて40代以上のシニア世代、特に女性客が多い印象です。

牧野博士の胸像の周りに植えられているのは、最愛の奥様のお名前から名付けられたスエコザサ。なかなか粋な演出ではないですか。

その胸像の裏手にひっそりと茂るのが、博士が発見して初めて登録された新種、TVドラマですっかりお馴染みになったマルバマンネングサです。

わたしの了見が大間違いでなければ、↑の背の低い丸い葉の草がマルバマンネングサのはずです、たぶん。

さて、牧野庭園にはこのほかいくつも見どころがあるので、このつづきは回をあらためて次の記事、ということにしましょう。

 

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