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深セン編のつづきです。撮影の友はPENTAX Q10 と 02 STANDARD ZOOM。
うらぶれた漁村だったところに、30年足らずの間に人口1400万人を超える巨大都市を無茶して急に拵えたため、この街には良くも悪くも、都市としての歴史がありません。何をやるにも過去のしがらみや負の遺産が無いので、新しいことに遠慮なくチャレンジできるようです。
前回見たような整然とした市街設計もそうですが、そういう大掛かりなことでなくても、散歩する私がすぐに気づいたのがこれ。
Bicycle yard, Shenzhen
市街のあちこちにこうしたカラフルな自転車が並べられており、かなり安い価格で自由にレンタル利用できるようになっています。はっきりと確認できていませんが、どうもアプリをインストールしたスマホを使ってタッチすれば、ピっと課金されてロックが外れる、みたいな今風な仕組みで。
このインフラのおかげで、乗り捨てられたか一時駐輪されているかわかりませんが、街の風景の中に多くの自転車が点在しています。
たとえばこれ。
Bicycle1, Shenzhen
これもそう。
Bicycle2, Shenzhen
ここにも。
Bicycle3, Shenzhen
いや、私が自転車を置いて回ってるんじゃないです。ほんとにあるがままに撮ってるだけですってば。
これは私物っぽいですね。
Bicycle4, Shenzhen
とにかく、昔まだ中国がはっきりとした発展途上国だったころ、この国の都市の定番風景といえば、人民服を着たおじさんたちが乗る夥しい数の自転車の群れでしたが、現在の深センでは省資源、環境保護、先端ファッションのシンボルとしてバイクを使うのが、新しい常識になっているようです。
Bicycle5, Shenzhen
というわけで、深センで自転車を撮るの巻、をお届けしました。