4月のはじめに千葉方面に遊びに行く機会があって、ふとしたことで知って以来気になっていたこちらへ立ち寄ってきました。
ドリーミングプレイス・ローズガーデン
カフェやアンティークショップを併設した英国風庭園です。かの国の自然の姿を活かしたガーデニングの魅力が広く知られるようになって同好の環が拡がり、個人として庭造りを楽しむだけでなくこうして商業化された観光庭園があちこちで見られるようになりました。
こちらは、館山自動車道の君津ICから車を走らせること15分、房総の山中にいささか深く分け入った場所にあります。ホームページの記載によれば東京から移り住んだご夫婦が個人邸としてゼロからご自分たちで開墾され、18年かけて今の姿に至っているのだとか。
とはいえ、そういう事前情報で「個人邸の手作りの庭」という先入観を持って訪れると、その立派な門構えに驚きます。
”広大な”とは言いませんが、庭園は想像をはるかに超える広さで、様々な角度から「手を加えすぎない自然の美」を存分に楽しむことができます。そしてこの庭を維持するのにどれだけのエネルギーを注いでいるだろうと想像すると、わたしはど素人ですがちょっとした畏敬の念を抱きます。
桜の一種なのかな、白い花が見事に咲いていました。例によってその名を知りませんが・・・。
春の陽光を浴びて美しく咲く紅い花、これまたその名を(以下略)。
ドリーミングプレイス・ローズガーデンには、この広い庭と、女性好みのカフェ・アンティークショップに加えてもう一つ大きな特徴があり、
ネコがいます。
山中から迷い込んで来たり、心無い飼い主によって駐車場に置き去りにされてしまったりした猫たちを保護してこの庭に住まわせているのだそうです。
いただいた名簿(!)によればこの日の時点で10匹以上の猫たちが、この花咲く庭で暮らしているようです。わたしがこの日見かけたのは4匹。それぞれの性格次第なのでしょうが、気が向けばオーナー、従業員や来園客にちょっかいを出したり出されたりしながら、伸び伸びと生活しているように見受けました。
カメラを向けると、慣れない生き物撮りの緊張が伝わってしまうのか猫たちにはあまり歓迎されませんでしたが、1匹だけわりと寛容に応じてくれた猫がいました。ありがとうシカ(♀)ちゃん。
いや、この表情だと「寛容」とは言えないかな(苦笑)。
普段は高いところに登っているのが好きな猫、とのことですが、この日は陽だまりの暖かさが心地よかったのかもしれません。
というわけで、房総半島の山中、ドリーミングプレイス・ローズガーデンを訪問してみたの巻、でした。もしまた機会があるなら、ローズガーデンに薔薇の花が溢れるタイミングを狙って、バラと猫の写真も撮ってみたいですね。