Prime lens散歩 神田明神~湯島聖堂

今回の写真散歩は、まだあまり知らない東京の街を歩こう、という趣旨で下谷・上野から歩き始めました。前回の湯島天神だけは例外的に割と馴染みがある場所でしたが、そこから少し歩いて辿りついた神田明神はこれが初めての参詣です。

人通りの少ない静かな裏参道の階段を登って境内に入ると、一転してこの賑わい。

受験シーズだから湯島天神がけっこう混み合っていたのは理解できますが、神田明神のこの行列は何?この神社はいつもこんなに参詣客を集めるのでしょうか。凄いですね。

本殿も門も鮮やかな朱塗りで、なんとも煌びやかです。


お祀りされているのは大黒様、恵比寿様のほか、坂東の祟り神とも守り神とも言われるあの平将門公だということで、東京の中でもかなり格上の神社なのかもしれません。

あとからあとから参詣客がやってきます。凄い人気です。わたしはお詣りもそこそこにして、ちょっと気圧されて出てきてしまいました(笑)。

そんな神田明神のすぐ南隣にあるのが湯島聖堂。長い東京暮らしにもかかわらずここも今回が初訪問です。

聖堂という名前だけ聞くと無学なわたしなぞはキリスト教系の施設かと勘違いしそうになりますが、もとは江戸時代に儒学者の聖地・本拠地として徳川五代将軍綱吉の命で建てられた孔子廟で、聖堂と名付けたのも綱吉だそうです。その後は幕府直轄の「昌平坂学問所」となり、明治以降には様々な学校(筑波大やお茶の水女子大の前身がこの地にあったことも!)用地として使われた後、大正年間に国の史跡として指定されて今に至る。現在の姿は1986~1993年にかけて行われた再建・修復工事に拠るもの・・・以上の話はすべてwikiからの受け売り。

再建前はどうであったのか知りませんが、瓦屋根の上の霊獣(鬼龍子というらしい)がなんとなく西洋のガーゴイルに似て少しバタ臭い気が。

このFA77mm limitedの切れ味はことのほか良いなあ・・・(自画自賛)。


正面に回って聖堂=大成殿(孔子廟)に向かいます。手前の門の屋根の上のこの霊獣もカッコいい。

なんとも荘厳な大成殿。


宗教施設や宮城、史跡の類であまり感情が動かないタイプの人間のわたしにしては珍しく、聖堂周辺に佇むだけで気持ちが引き締まる感じがしました。ここはなんか、心地良いな。

小さくて見にくいですが、聖堂前では若い外国人のグループが集まって、何かレクチャーを受けていらっしゃる風でした。若者たちが割と真剣な顔つきだったのが印象的。

聖堂下の門から零れる冬の陽射しもなかなか詩的でよろしい。

聖堂から外堀通りに出ました。
そうか、お茶の水駅から見えるこの階段状になった瓦塀は湯島聖堂のものだったのか。

聖橋を渡って、さて御茶ノ水駅から引き上げようと思いましたが、ふと視線の先にニコライ堂が見えているのに気が付きました。

考えてみると、このニコライ堂も「そこにある」のは知ってたけれど、じっくり眺めたことが無かったな、と思ってほんのちょっと寄り道しました。
とはいえ、この時刻ではすでに光線の加減がよろしくないので深入りせず、とりあえず来たぞ、とワンショットだけで一撃離脱。まあ、ロシア正教会も今はいろいろアレですし。落ち着いてからまた撮りに来ましょう。

というわけで、記事4回分も延々と引っ張った単焦点レンズ東京散歩、今回はいったんここまで。次の機会は果たしていつ・どこになりますことやら。

 

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