2年ぶりの京都 奥嵯峨へ

2年ぶりに関西に出掛ける機会ができたので、帰京を1日延ばして京都で写真散歩を楽しんできました。

天気が良かったのと、増え始めた観光客の人混みを避けたかったので、まだ行ったことのなかった奥嵯峨あたりを歩いてみました。LUMIX G99を手に京都バスを降り立ったのはこちら。

奥嵯峨歩きの起点となる愛宕念仏寺。読み方が難しくて「おたぎねんぶつじ」です。ご本尊は千手観音様だそうですが、観光客目線でこのお寺が有名なのは境内を埋め尽くす石像千二百羅漢。わたしも撮らせていただきました。

とにかく、その数に圧倒されます。晴天の朝の柔らかい光の中なので、さまざまな姿の羅漢像がなんとなく柔和な表情にも見えますが、暗い曇天の下だったらちょっと怖いかも。

それはさておき、とにかくこの日は天気が良かった。

これくらい気持ちよく晴れていると、冬枯れの林も良い題材になりますね。

お寺を後に、坂道を嵐山方向へ下ります。嵐山から往復を歩くとなるとちょっとした距離になりますが、バスで往路の坂を登ってしまえば、復路は下り坂で楽に写真散歩できるだろうと算段したわけです。

木立のトンネルの中を元気に登ってくるランナーを発見してシルエットを拝借。綺麗な絵になりました。

ほぼ同じ場所で、今度は犬を連れたご婦人。わたしの靴とズボンが気に入って嗅ぎまわり動こうとしない人懐っこいワンちゃんは、ご主人に促されてしぶしぶお散歩を再開。なんとなく縁を感じて、後ろ姿を拝借。

先に見えている赤色は後方の山中におわす愛宕神社の一の鳥居。ということは、参道の途中に愛宕念仏寺があって、わたしはそこから下ってきたことになるのですね。愛宕山は京都最高峰にして至高の霊山、愛宕神社は全国に九百以上ある同名神社の総本山だそうです。ちなみにこれは「あたごじんじゃ」と読んでOKだというから、日本語は難しい。

鳥居の足下、右側に見えているのがこれも有名な鮎茶屋・平野屋さん。冬はぼたん鍋が旨いそうで、是非機会を作って訪れてみたいものです。

鳥居のすぐ下、左側の方はこれまた老舗の鮎の宿・つたやさん。2軒の老舗料理屋さんが軒を連ねる嵯峨鳥居本、要チェックです。

この鳥居本あたり、著名な社寺が並ぶだけでなく歴史を感じる建物が立ち並んでいて、石畳の道で古都らしい心静かな散歩が楽しめました。
それもそのはずで、このあたり「伝統的建物群保存地区」となっているのだそうです。

冬の陽射しを浴びる山々。紅葉・黄葉の季節が終わって冬枯れに向かう狭間の、何とも形容し難い色合いです。この雑然と遷ろう感じもまた自然の美しさのひとつですかね。

愛宕神社の参道をあらかた下り終わって、奥嵯峨からいわゆる嵯峨野エリアに降りてきました。せっかくなので、いままで駅からちょっと遠いせいで足が向かなかったあのお寺に立ち寄ってみることにします。

というわけで、次回は祇王寺・嵯峨野あたりを散歩します。

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