夕焼けを「だんだん」で撮り損なう話

最近ずっと只見の話ばかりしていましたが、他に何もしていなかったわけではないのです。といって大した撮り歩きもしていないので今回はほんの埋め草程度の記事。

10月のある日わりと良い晴れ具合だなと思い、夕方に少し暇ができたので、えいやっと谷中まで出かけました。「夕焼けだんだん」の夕焼け狙いで行ったのですが、うまく夕焼けしてくれず空振りました、という小ネタ(にもなってない)話です。

日没1時間前にはこんな感じでした。この時点で、ああ日暮れの空が焼ける感じではないかもと、悪い予感はしていたのですが、

残念ながら夕焼けは空振り。無理やり夕暮れの赤い空をRAW現像で作ろうとしたら珍妙な色になってしまったのでボツ。夕焼けを期待して肩透かしだった人たちは私以外にもいらして「だんだん」の上はこんな感じ。
この写真も空の色は相当あやしいですけど、まあ失敗作気分のおすそ分けということで(苦笑)。

というか、わたしは「夕焼けだんだん」という場所を根本的に間違って認識していたかもしれません。
少し調べてみたら、綺麗な夕焼けが見られるには次の条件のうちいくつかが揃う必要があるそうで、

太陽の位置が地平線付近
適度な雲量 太陽光を遮らない雲
高めの湿度
適度な大気の塵や埃

この時は湿度や塵埃もダメだったかもしれないけど、上の写真では何より焼けるにはまだ太陽の位置が高すぎる。これには当方にも事情があって「最後の夕陽に照らされた夕焼けだんだん」を撮りたいので、これ以上日が沈んで完全に日陰になってしまう前に勝負したかったわけです。

つまり、後付けで考えたことですが、わたしは撮影地の理解と狙う絵柄をはなから間違ってた。天文上の日没時刻近くまで夕焼け空にならないなら、谷中・千駄木の決して背の低くない街並みを前にする「だんだん」に「赤く焼けた空から夕陽が差す」ことはありえない。ここを「日没前後に、街のシルエットの向こうに綺麗な夕焼け空が見える場所」と捉えて、どう撮るか考えるべきだったのでしょう。

例えばあと30分遅い時間帯まで粘って、↑の立ち位置でカメラを下げて「だんだん」から街のスカイラインと夕焼けを眺める人のシルエットを狙う、みたいな感じにするとか。そういう狙いならかなり夕闇が濃いはずなので用意するレンズも違ってたはず。

・・・などと、無知を悔いて反省するの巻、でありました。
あと反省といえば、この日K-3IIIに付けていったSIGMA 17-70mmがここまで逆光に弱いとは(苦笑)。今後は使い道を考えて持ち歩くことにしましょう。

谷中まで行ったので、賑やかしに他の写真もいくつか並べておきます。

平日夕方で谷中銀座の賑わいはそこそこ。地元の生活商店街というよりもいまや観光地の色彩が強いのでしょうか。あと、なんかこの写真も色が変に転んじゃってるな。

外国人観光客と思しき人たちが雰囲気のあるせんべい屋さんに立ち寄るの図。垂れる柳が巧まずして良い感じ。

「へび道」のくねくねした感じを写真に撮るのはなかなか難しいのですが、これはそこそこ成功した方では。

そして、空の雲はすっかり秋の表情でした。

夕焼けを撮り損なったことを除けば(主目的だったから除いちゃだめだけど)、まずまず楽しい写真散歩ではありました。以上、谷中あたりを散歩した小ネタ記事でした。

使用した機材:K-3III,SIGMA17-70 contemporary

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