只見線撮り歩き2 第二只見川橋梁

永世ビギナー写真愛好家またの名を”只見線を3日だけ撮る男”の駄文のつづきです。

わたしは撮り鉄としては全く気合が入っていない極くライト層に属します。しかし今回は、何度も書いているように「霧幻鉄道 ~只見線を300日撮る男~」に触発され、撮り鉄の端くれとして是非奥会津を訪れて撮るべし、と吹けば飛ぶような決意を胸にやってきました。

僅か3日の休暇で、1日6往復(区間によっては3往復)しかない只見線のシャッターチャンスを最大限生かすべく足りない知恵を絞って、この日は朝から第二只見川橋梁にやってきました。

列車の通過があと数分早ければもっと山の霧がいい感じだったのに、というのは言っても仕方がない鉄道風景写真あるある話です。霧は消えてもまずまずの水鏡状態で撮れたのが救いでしたが、うーん、曇り空を入れない構図にするべきだったかなあ・・・。

ところで、この写真を撮るまでにはけっこうドタバタしました。

第二橋梁は会津西方駅まわりの集落至近に位置して、比較的交通量のある国道400号とも隣接しています。だからアクセスしやすい反面、これまで駐車場所・撮影場所の確保が悩ましい場所だったのではないでしょうか。近年、只見線関連の観光誘致に力を入れる地元の努力で、橋梁のたもとに撮影者用のスペースを整備していただき、かなり条件が良くなったと聞いてやってきました。

これがその撮影者用スペースです。左隅にわずかに第二橋梁の橋桁が見えていますね。なるほど橋のたもとで「第二橋梁ビューポイント」ともいえる特等席です。ところが、この場所から第二橋梁を望むと、こんな風景。
おやおや、木々があいにくの障害になってしまって、あまり良い構図が見つけられませんでした。せっかくのスペース整備ですが、植物はちょっと見ないとどんどん育って形が変わりますからね。

数分あれこれと吟味しましたが、頭を切り替えて別ポジションを探すことにしました。もともとBプランとして少し離れて望遠で狙おうかとも思っていましたからね。ただし列車通過まであと25分と迫ってきています!

下の写真は第二橋梁を渡る時に只見線の車窓から撮ったものです。川沿いに国道が走っていて、並行して2~3メートルほど小高くなった舗道が続いているのが見えます。この舗道から撮れると期待したのですが、木だの標識だの細々と障害があって納得のいく構図が得られません。舗道が尽きて細長いコンクリート壁が見えなくなるあたりまで歩いて、ようやく障害無く撮れるアングルが見つかりました。
撮りたい立ち位置は見つかりましたが、すでに舗道は尽きています。そこそこ交通量があるので、狭い車道の路肩でカメラを構えるのはたとえ手持ちでもマズい。あと10分!どうしよう。

時間が迫る中、ガードレールの外側の猫の額のような隙間に、三脚と自分の足場になる場所をどうにか見つけました。ドタバタとカメラを据え、やっと冒頭の写真撮影と相成った次第です。

さて、その15分ほど後に逆方向の会津若松行きが来ることがわかっていたので、三脚をたたんで急いで橋梁のたもとに引き返します。目当ては撮影者用スペースの踏切寄りの、ひょっとしていけるかも、と先ほど目をつけていた場所。もう三脚を立てる時間は無いので手持ちで撮影。何とか間に合いました。

木の枝の下に咲いた白い花を手前に置いて只見線の車両と橋梁をボカす、その場の思いつきで撮った1枚。低い姿勢で上の枝をぎりぎりうまく躱して、やったぜと思っていましたが、後で見返してみると、なんじゃこのバランス悪い構図は(死)。

まあ永世ビギナーとしては、少ないシャッターチャンスを逃さずよくチャレンジした、と自分を慰めることにしましょう。じっと見ているとそんなに酷い構図でもないように思えてきたし(気のせい)。

最後におまけで、第一橋梁ビューポイントに上った時に遠目にかろうじて見えた第二橋梁の写真。

見えたから撮ってみたぞ、というだけの写真ですが、いちおう(笑)。
ああ、この写真で見ると国道と例の舗道の様子が良く見えますね。ちょうど舗道が尽きるあたりの川沿いの護岸壁上、ガードレール外の隙間(笑)が撮影地です。

使用した機材:K-3III, smc DA*50-135mm, GF10, LUMIX G12-32mm

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