京急沿線散歩 金沢文庫

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京急金沢文庫駅最寄りの名刹、称名寺の見事な庭園です。

名刹、とか言ってますが、界隈散歩の当日は「ずいぶん古いお寺だね」くらいの調子で、写真は数点撮らせていただいたものの、わりと素っ気無く通り過ぎてました。知らないというのは恐ろしいものです。
金沢文庫駅は2面4線、快特やウイング号を含む京急本線全ての列車が停車する地上駅です。
京急本線では、金沢文庫以南に12両の車両が発着できる駅が無いので、東京方面からやってきて南進するすべての12両編成列車はこの駅で「解結(切り離し)」を行うことになります。私の乗ってきた快速特急も下の写真のように切り離し。

逆に南からやってくる列車はすべて8両以下の編成なので、東京方面に向けてこの駅で「増結」することがしばしばあります。当駅と南隣の金沢八景駅の間に大きな検車区があるため、京急の車両供給/格納の拠点となる駅として機能しているようです。

橋上駅舎は複合商業ビルで、さほど大規模ではありませんが物販店・飲食店がコンコースに軒を連ねています。
駅前は郊外駅らしく空が広い感じで、特に写真の東口はやや鄙びた風情さえ漂っています。

せっかくここまで来ているので、「金沢文庫」を訪ねないわけにはいかないだろう、というわけで、京急バス「文13系統」に乗って住宅街を進み、冒頭の称名寺までやってきました。リンク先にあるように鎌倉幕府の中心となった北条氏一門の菩提寺で、この時代に北条氏によって和漢の文書・記録が集められたのが金沢文庫です。荒廃した時期もあったようですが昭和5年に再興され、今は県立の博物館・図書館となっています。


この称名寺、帰宅してから調べてみたら、国宝だの重文だのの宝庫で、地域屈指の真言宗の名刹じゃないですか。無知というのがいかに恥ずかしいか。

境内脇のアジサイが咲く道を進み、隧道をくぐると県立金沢文庫です。この日は日韓合同での展示会開催のオープニングセレモニーが行われていて、中の見学にはちょっと時間がかかりそうだったので早々に退散してきました。貴重な所蔵物もたくさんあるようなので、機会があったら再訪してみましょう。

ところで、このお寺、どういうわけか東南アジアの観光客に大人気で、後から後から10名くらいのグループが徒歩でやってきては、楽しそうに寺社・庭園の写真をスマホで撮って散策しています。

特定の旅行会社の推奨コースになっているのか、SNSなどのクチコミの威力なのかわかりませんが、凄い集客力。彼らはそれぞれグループごとに、GPSを頼りに決まった順路を歩いてここまで来ているみたいです。

どうやら、海の方からやってきている。私がこの後向かおうと、密かに考えていたルートと逆コースというわけだな、ふうむ。

ということで、住宅街をアジアのお客様たちが歩いてくるのと逆方向に、歩き始めました。
梅雨の晴れ間でまずまずの天気。

少し開けた交差点でこんな道標を発見。

よし、目的地「海の公園」まであと少しみたいだ。

ということで、金沢文庫界隈散歩から次回は「海の公園」編に続きます。

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