さて、京急久里浜からひと駅南に下るとYRP野比駅。単線区間内ですが、駅は相対式2面2線の構造で列車の行き違いが可能になっています。
初めてこの駅名を聞いた人が100人居たら、100人とも(わたしと同様に)疑問を抱くはずです。
「YRPって、何?」
わたしのにわか調べによれば、YRP(横須賀リサーチパーク) は、京急を事業主体として、横須賀市、神奈川県、総務省の協力により、1997年10月に横須賀市光の丘地内に約59ヘクタールの規模で開設された電波・情報通信技術の研究開発拠点です。
目下、現地の案内看板を見るだけでもこのような錚々たる事業者・研究機関がここに進出しておられるようです。
独立した用地を構える大手以外にも、大小さまざまな団体が共同棟内に拠点を構えているでしょうから、この分野の研究者・技術者の集まる一大集積がここにあるということなんでしょう。
門外漢のわたしに想像できるのはそこまで。あとはフォト散歩で想像ではなくリアルなYRP野比を感じてみたいと思います。
1998年、YRPの開園時に現在の駅名になるまでは「野比駅」だったそうです。ここから高台の上のYRPまではバスで数分の距離だというので、早速行ってみました。
じゃーん。YRPセンターのバス停を降りるとこの風景。
なんか、土地も空も拓けてる感じでリッチですよね。アメリカ西海岸あたりの大会社って、こんな感じで建ってないですか(行ったことないけど 笑)。行ったことあるところとの比較でいうと、シンガポール国立大学のある丘の上って、こういう感じに近いかなあ。気候はYRPの方が穏やかで快適だなあ。
訪ねたのが連休中だったので車も人も少なく、おまけにこの好天ですから、ひときわ静かに牧歌的に、かつ開放的に感じます。
丘陵一帯を京急さんがデベロッパーとして開発したのでしょう。↑の写真で見えている建物は京急系のビジネスホテルで、さすがに抜け目ない(笑)。
ハイテク技術者の拠点なのですが、整然とした街路の一角に突如としてこんな無人直売コーナーがあって、なごみました。
もともとは横須賀の農業地区ですからね。
なるほどそうだよねと思い、駅方面への帰路は裏道を徒歩で下って行くと、ほどなく畑や小川に囲まれた素顔の野比地区が顔を出します。
首都圏でこんなふうに「当分、何にも使われそうもない空き地」や「野辺の花の群生」を見るのは稀なことです。後から写真を見てあらためてそう思いました。
市街・住宅地まで降りてきて、わたしのフォト散歩らしく、脈絡ない写真を2点。
郵便局の局名看板のフォントって、どこでも一緒ですか? この「横須賀野比郵便局」はひどくカッコよくないですか?
とある民家の自転車置き場と思しきスペース。壁の意匠というか塗り方が素敵だと思いました。わたしにはカモメに見えますが、どうなんでしょう?
京急の駅前まで帰ってきました。
YRPはちょっと異世界でしたが、駅周辺はいたってローカルな風情で落ち着くんですよ。
ということで、YRP野比界隈を散歩してきました。
最後まで見ていただいて、ありがとうございます。
次の駅は京急長沢ですね。
※今回の使用機材 K-3III、DA20-40