京急八ツ山踏切

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9月の下旬、東京は雨続きでした。K-70が手元にやってきてからしばらく、週末はいつも雨で、写真を撮りにいくこともままなりません。防滴仕様だから少雨なら平気、というのと、出掛けて撮る気分になるかというのは別問題。雨だからこそ狙える写真、なんてアイディアも無いし。

というわけでしばらく手をこまねいていましたが、偶然1日だけ晴れてくれた日曜日があって、散歩がてらにK70を持ち出してみました。見よう見まねで「撮り鉄」の真似事をしてみようと、その道の”聖地”京急八ツ山踏切に出動しました。

以下は受け売りですが、品川駅に程近いこの踏切は、京浜急行が新幹線、在来線が数多く走るJRの幅広い軌道をまたぐ八つ山橋のたもとにあり、S字カーブの出口にあたるため、通過速度が遅い上に鉄橋から出てくる電車の車両がいい感じの曲線を描きます。おまけに周囲に陽光をさえぎるものが無いために時間帯を問わず良い光線が得られるという、撮り鉄さんにとって得がたい撮影名所になっているのです。これまでは近くを通っても「ああ、また撮ってる人がいるな」くらいにしか思ってなかったのですが、今日は撮るほうに回ってみましょう。

午前10時過ぎ、幸いベストポジションを占有できました。他にデカい望遠(白フードだからキヤノンかな)を抱えたベテランの撮影者の方がいましたが、彼の今日の獲物は逆方向の上り列車らしく私とはポジション取りが被りませんでした。 ファインダーを覗いてみると、手持ちの標準ズーム DA16-85mm ではうまく構図が作れないことがわかりました。そっか、こういうときに望遠なのか。家族へのアリバイのつもりで買ってあった TAMRON AF 70-300mm、持って来て良かった。

うす曇りの順光下で、WBは「陽光」 深い被写界深度が欲しいので絞りたいのですが、動くものを撮るのでシャッタースピードも気になります。絞り優先で調整した上で、F8 SS1/400 ISO400 で撮影してみることにしました。ここまでは迷いなし。 しかし撮るのは難しい。


「八ツ山踏切 トライ1」(Photo by scarecrow60)
いかん、早くシッター押しすぎた。もっと引き付けなきゃ。


「八ツ山踏切 トライ2」(Photo by scarecrow60)
ありゃ、遮断機の黒いボックスが映り込んじゃったよ。


「八ツ山踏切 トライ3」(Photo by scarecrow60)
こんどは引きつけすぎ、フレームはみ出ちゃった。ていうか、電車の動きにつられてカメラを振ってフレーム動かしちゃってるなこれ。さらに、フロントガラスの反射の映り方もなんか気に入らない。 どうすりゃいいんだ。

30分以上試行錯誤して、10編成以上シャッター切りました。お恥ずかしい話ですがいっこうにうまく撮れず、心が折れました。この日は満足のいく1枚が無いままに退散。この好条件下でこれですから、鉄道写真の道は最初から険しい! しかしいずれ再挑戦します、ドンマイ俺!

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