勝鬨橋を歩いて渡って撮ってみた

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東京中央区、日比谷から晴海通りを真っすぐ進むと、銀座・築地を通って港湾部に近づき、やがて隅田川河口部にかかる勝鬨橋(かちどきばし)を渡ることになります。最近はNHKのニュースの背景でこのあたりの様子が映されることも多いので、東京の人でなくても見覚えのある人が多いはず。

私は東京在住が長いので、この橋はバスや車でおそらく何百回も渡っているのですが、よくよく考えてみると、歩いて渡ったことはありません。
ある朝思い立って出かけ、歩いてきました。

とりま、橋の真ん中に立って隅田川上流方向を眺めるとこんな景色。NHKのカメラはたぶん左の聖路加タワーの上からこっちを映しているんだろうと思います。

さて、銀座・築地方向から隅田川北西岸に近づいてくると、勝鬨橋がこう見えてきます。

橋の手前、左手には、天ぷらとふぐ料理の名店「天竹」さん。まだ開店前ですが、次に来るときは必ずあの天丼を食べるぞと誓う私。

橋のたもとから眺める鋼鉄のアーチは、なかなかの迫力。

向かって左側の歩道を進みながら右手・隅田川下流方向に目をやると、自転車のおじさんの向こう、川の北西岸には何かと話題の築地市場が見えています。

ところで、この橋が、大型船を通行させるために真ん中が跳ね上がって開く跳ね橋として作られたことは多くの人がご存知ですよね? その歴史は例えばこの銭高組さんのサイトあたりに詳しいですが、船の通行量が減って最後に跳ね橋が開いたのは昭和45年。それ以来「開かず」の跳ね橋のまま現在に至るそうです。

しかし「跳ね橋」やめました、という記録は見当たらないみたいなので、私の予想では、今でもこの橋は整備次第で「跳ねる」ことができるはず。そう考えた方が絶対楽しい。

橋の中央付近では信号機など跳ね橋としての機構が残されているのを見ることができます。歩いてても「跳ねる部分」は明らかに薄く軽く作られている感じがします。

けっこうな数の人とすれ違います。この橋は意外に自転車や徒歩で渡る人が多いんだな、とあらためて学ぶ私。

欄干に跳ね橋をデザインした装飾が取り付けられているのを、初めて知りました。徒歩でなけりゃ気が付かんわな。

南東岸に渡り切るまであとほんの少し。見上げると、青い空に鉄のアーチと照明器が頼もしく映えます。

ということで、ちょっと記事が長くなったけど、勝鬨橋を歩いて渡って写真を撮ってきた顛末でした。アップして気が付きましたが、橋の全景というか遠景が無かったですね(苦笑)。

なんちゅうか、昭和のパワーを感じましたね。
面白かったです。
近くに行く用事のある方は、ぜひ歩いて渡ってみることをおすすめします。

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