大阪 北浜・今橋界隈 レトロ建築散歩

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なんか、関西に足しげく通うこの頃です。

先日バラ園の写真を撮りに来たばかりの北浜に、今回は商用で1週間ほど逗留しました。北浜・今橋あたりといえば、かつての鴻池財閥の本拠地で、この界隈から船場にかけては明治から昭和初期にかけて栄華を誇った大阪の商業の中心地です。

仕事を早めに切り上げたとある日、そんな界隈にたくさん残っている、見ごたえのある大正・昭和期のレトロ建築を楽しむ1時間あまりの写真散歩に出かけました。お供はPanasonic GX7mk2と12-32mmズームです。

たとえばこちら、大正14年築の船場ビルディング。

上の写真のような垢ぬけた回廊つき中庭を持つ斬新な造りのオフィスビルです。視線を上げると中庭は吹き抜けになっています。

表通りの表情は結構厳めしいので、勇気を出して中に入ってみないとこの中庭には気が付きません。

芝川ビルは昭和2年築。商家といえばまだ木造家屋が主流だった時代に、おそらく関東大震災の影響もあったのでしょう、耐震・耐火を重視した鉄筋コンクリート造のビルとして誕生しました。前面には南米のマヤ・インカ風の装飾があしらわれています。

お次は日本基督教団浪速協会。昭和5年築です。もし機会があれば、ステンドグラスは中から見てみたいものです。

今橋ビルヂングは大正14年築。今はイタリア料理店が入居しています(夕暮れの店の灯の具合がわりといい感じで撮れました)が、かつては消防署の出張所だったとのことです。

そして、言わずと知れた大阪を代表する名建築、大阪倶楽部は大正元年築。退いて全景を撮るか、寄って切り取るか迷いました。迷った結果中途半端になったかなあ・・・また来て撮り直してみよう。

最後は生駒ビルヂング。昭和5年築。

建てられた時からずっと、生駒時計店の本店です。老舗って素晴らしい。そして生駒ビル公式サイトによれば、このビルのもうひとつのテナントはなんとレンタルオフィス! 大阪どまんなかの登録有形文化財のビルでレンタルですよ。ちょっと心動きますよねえ?

ほかにも、この界隈には有名なレトロビルが多数ひしめいていて、1時間やそこらじゃ、とても回り切れません。大阪に来る機会はまだ度々ありそうですから、楽しみは取っておくことにしましょう。

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