人物フレームイン

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街角写真を主に撮って楽しんでいる私ですが、構図の中に人物をどう配置するか(しないか)は大きなテーマです。モデルを置いてポートレート撮影しているわけではないので、人物のフレームインはたいていの場合「偶然」が頼りです。良くも悪くも。

例えば先日公園で撮った写真(いずれもK-70+HD PENTAX-DA 16-85mmF3.5-5.6ED DC WR)ですが、

銀杏の落ち葉越しに、無人のベンチを少しボカして写そうと狙った1枚。ローアングルの方が落ち葉がいい感じに写ると思って、バリアングルモニターを使って地面近くに構えてパシャ。手前の落ち葉の質感といい、光と影のバランスといい、ベンチのボケ方といい、私の手持ち機材と目下の腕前の範囲ではまずまずの1枚、のはずでしたが


公園のベンチ NG(Photo by scarecrow60)

ああ、主題のベンチのむこうに被って、目元から離したモニター越しでは気が付かなかった無粋な人影が。
なんでおじさんそこにいるかなあ。というか、なんで気が付かないかなあ、私。
今がシャッターチャンスなのかどうか、撮る時に周りが全然見えてないんですね。
#それに右端の中途半端な自転車も余分。

一方、思わぬラッキーもありました。
石のテーブルにぬれ落ちた葉が秋っぽいかなと狙ったら、偶然、向こうの方で遊んでいる子供たちがフレームインしてくれて、素敵な構図になりました。冷たい石の質感、枯れた濡れ落ち葉の枯淡の向こうに、対照的に木漏れ日に輝く子供。この子たちが居てくれる「偶然」のおかげで、会心の1枚になりました。


落ち葉の庭(Photo by scarecrow60)

こういうシャッターチャンスを「狙って」撮れるようになると、街角スナップはもっともっと楽しくなるんだろうな、と思います。

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