レンズ沼という言葉がありますが

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さて、晴れてK-70がやって来ました。

PENTAXのAPS-C最新鋭機で、上位機種に採用されているめぼしい機能・性能がほぼてんこ盛りに詰め込まれていて、新しいおもちゃを求める男子としては非常にうれしい。
しかし、カメラだけ手元にあっても写真は撮れません。どのレンズを組み合わせようか、これが何も知らない初心者には大変な難問でした。

K-70には、smc PENTAX-DA 18-135mmF3.5-5.6ED AL[IF] DC WRというズームレンズがキットレンズ(レンズを持っていない初期の購入者向けに、ボディとセットにして割安で販売されるレンズ)として採用されています。K-70だけでなく最近のPENTAXの入門機のキットレンズとしては定番品。いわゆる「高倍率ズーム」と言われるレンズで、焦点距離18mmの広角側(撮影範囲の視野角度が大きく、広い範囲を写せる)から、135mmの望遠側(撮影範囲を狭く絞って、そのかわりに大きく拡大して写す)まで、いろんな撮影ニーズに対応できる便利レンズとして「これ1本あればとりあえず何でもOKだよ」ということになっています。何と言っても割安だし最初はこれでいいんじゃないの・・・

とは、私はなかなか考えないんですね、これが。
「最初はこれで」が結構曲者なのではないかと疑ってしまう。 smc PENTAX-DA 18-135mmF3.5-5.6は、価格コムのレビューで見ても、PENTAXユーザーのサイトで見てもどうもそれほど評判が宜しくない。技術的には私はさっぱりわかりませんが「広角端は四隅の解像力が弱い」とか「望遠端で周辺減光」とか厳しい評価が多い。「キットレンズとして悪くはない。しかし、すぐにもっといいレンズが欲しくなる」というのが大方のユーザー評価のようです。

これです、これが怖いんです。「すぐにもっといいのが欲しくなる」 ウデもセンスも足りないのに、道具だけ買換え・買い増ししたくなる。でもケチだからなかなか買えず悶々とする、という救われない性格の私には、これは非常につらい。俗に言われる「レンズ沼」の入口が見えている感じでしょうか。 少し無理してでも、長く使えるレンズを買ったほうが・・・
と考え、カメラはボディだけで買うことにして(ズームレンズキットで買うのと差額が3万円ほどあったので予算上の葛藤があってかなり迷いました)、レンズは別売でこいつを手に入れました。

HD PENTAX-DA 16-85mmF3.5-5.6ED DC WR

PENTAXの上位機種ではキットレンズに使われています。何もわからない私がこれを選んだのには、ネット上でのレビューが総じて高評価だったことに加えて、極めて単純な理由があります。 K-70のカタログに載っているカッコいい風景写真の多くが、この HD PENTAX-DA 16-85mmF3.5-5.6 で撮られているからです(爆)。このレンズとK-70で撮れば、少なくともココまではいけるってことだよね。そうだよね(夢)。

ここで家族から注文。子供の発表会や運動会とかで使いたいから、望遠レンズが欲しい、と。 うーん、そうかあ。その用途だと、少なくとも200mm、できれば300mm望遠ということになるなあ。標準ズームで奮発した今、さらに数万円の投資は厳しいなあ。うーん。
店頭でぶつぶつ言いながらK-70触ってたら、PENTAXの派遣店員さんが「お客さん、迷うことないですよ。K-70は本体手振れ補正付きなので、サードパーティ製で、レンズ側での手振れ補正の無い安い望遠ズームを試したらどうですか」とナイス助言。そうかその手があったか。 というわけで、しばし研究した結果、こいつを追加購入。

TAMRON AF 70-300mm F/4-5.6 Di LD Macro 1:2 (Model A17) (ペンタックス用)

別に望遠ズームまで今買うこと無かったんだけどな、と一瞬思いましたが、実はこのレンズのおかげで助かる場面がほどなくやって来ることになります。防塵防滴でもなく、手振れ補正もありませんが、なにせ1万円そこそこです。こんな良い品物を安価に提供していただけるとは。 PENTAXのKマウントは時々「閉じたマウント」とか悪口を言われるように、内外有力レンズメーカー製品との互換性が乏しいという弱点は否めないのですが、このレンズに関してはTAMRONに頑張っていただいて大感謝です。

さあ、これでカメラとレンズが一通り揃った。 写真撮影に慣れてきたら、明るい単焦点レンズでも買い足すかな、って、気が付いたらレンズ沼のほとりがすぐ近くに見えて来ています。ちなみに、まだこの時点で写真は1枚も撮っていません(笑)。 さて、次は用品購入です。

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