MOA美術館

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三島でG99デビュー戦の写真を撮った後、新幹線で東京へまっすぐ帰らず、東海道本線に2駅だけ乗って熱海にやってきて途中下車しました。今回どうしても寄り道していきたいところがあります。

記事タイトルで種明かししている通り、熱海駅から程近いMOA美術館で、この季節だけ限定公開される作品をひと目拝んで帰ろうというわけです。

一番の目当てはこれです。尾形光琳作 紅白梅図屏風(国宝)。

この眼でしっかり拝んできました。その上、こうしてG99とパナライカ12-60mmで写真にも収めてきました。

MOA美術館には紅白梅図屏風をはじめとして国宝・重文の収蔵品が多数あり、しかもほとんどが「フラッシュ焚かない限り館内で撮影して良い」という寛大なレギュレーションなのでこうして遠慮なく撮ることができます。私の他にもカメラを抱えた来場者多数(笑)。

紅白梅図屏風についていえば、凹凸のある屏風を撮るために被写界深度が欲しかったので壁際まで下がって数メートル距離をとってF8まで絞りました。その場ではヤマカンでしたが、結果的に35mm換算で80mmの焦点距離だったので目論見通り被写界深度1m強は稼げていたはず。その代償として0.3秒(ISO1600)という手持ちでは厳しいシャッタースピードになりましたが、なんとかブログ掲載に堪える写りのものがあって良かった。G99とレンズの連動による手振れ補正は、確かに実効性があります。

他の展示品も見ごたえあります。たとえば
野々村仁清 色絵藤花文茶壺(国宝)

色絵桃花文皿 鍋島(重要文化財)

洋人奏楽図屏風(重要文化財)

このくらいにしておきましょう。つい喜んで撮って紹介してしまいましたが、私のスナップでは本当の美しさは到底伝わらないので、ご関心のある方は公式サイトで確認してください。とにかく迫力のコレクションです。

美術品の魅力もさることながら、この美術館を訪れること自体に楽しみがあります。
まず、熱海の高台の上からの眺望。カフェテラスから相模湾・伊豆半島東岸を一望です。

早い時間帯にはこんな海面の煌めきを捉えて映画の1シーンのような絵をモノにすることができました。

今回この写真だけはLeica DG 50-200mmを使っていますが、この超望遠レンズ、解像自慢だけじゃない、なんというか情緒的な描写力も兼ね備えていますね。

バス停のある下層階の入口からはエスカレータを乗り継いで展示室まで登りますが、途中の回廊も贅沢な空間になっていて気分が盛り上がります。

美術館正面の外観。天気が良く、気持ちが実に晴れやかになりました。

寄り道がちょっと憚られるご時勢でしたが、思い切って来てみて本当に良かったです。
館内の感染症対策も来場者(私もそのひとり)のマナーもしっかりしていて、安心して楽しめました。

Panasonic G99の”デビュー戦”についていえば、光量に恵まれない室内の撮影でもそこそこに用が足りることを確認できて、有意義でした。
よしよし。

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