四谷のアレと新宿歴史博物館

前回、田端文士村記念館を訪ねて、その足で新宿歴史博物館に足を伸ばそうと気まぐれに決めたわたしです。一見結びつかない両施設をこの日つなげたのはこのスタンプラリーイベント「芥川龍之介と太宰治」(会期がおわっちゃったからリンク切れになっちゃうかな)

せっかく朝から薄曇りで暑さが和らいでたのに、田端から四谷に移動して電車を降りたらドピーカン!

わかりにくいけどJR四ツ谷駅と駅ビルです。左下から人が湧いて出てきているのが駅のコンコース。

わけあって、目的地の博物館に行くにはほんの少し遠回りをします。駅至近に建つ真新しい高層ビルの脇を抜けます。

それにしても、ちょっと暑いんですけど(怒)!

角を曲がって坂道を登ると、見えてきました。

少し登って振り返り、反対側から。

大半の人はなんのこっちゃ、と首を傾げ、少数のわかる人にはわかるこの建物。

1階にあるのがこちらです。

四谷のアレです。西新宿のリコーイメージングスクエア東京を廃止・撤退した後、リコー(PENTAX)がオープンした新たなサービス拠点 PENTAX CLUB HOUSE。この日はまだオープン数日前で明かりも点いていませんが、サイネージだけは既に稼働してるようですね。

※そういえば、今日持参のカメラはPENTAXじゃないんだな、たまたまだけど。

開業後しばらくは少し混み合うかもしれないから、頃合いを見て訪ねることにしましょう。 今回は外観写真だけで偵察(?)終了。

ところでみなさん、知ってましたか?恥ずかしながらわたしは知りませんでした。四谷駅の西側=山手線内の都心ど真ん中、ザ・コア・オブ・トーキョーの街並みがどんな風景なのか。

こんなんでした。

ごくふつうの、低層住宅地。杉並や練馬の写真と言われても見分けのつく人はいないでしょう。

下の写真では市ヶ谷・防衛省の電波塔が異彩を放ってはいますが、それが無ければほんとに普通の「静かな住宅街」としか形容しようのない風景が広がっています。

こういう路地を炎天下10分ほど歩いて抜けていくと、住宅街の中に忽然と目的地が姿を現しました。

新宿歴史博物館です。

目的地に到着した安堵と、なにより日陰と空調が有り難くて思わず「おお」と声が洩れるわたし。あまりの暑さに、なんでここにやってきたか忘れるところでした。

これだ。芥川と太宰。年代も作風も違う二人の大作家を結ぶ三鷹・新宿・田端の三施設による企画展。

いえ、わかった風なことは言いません、なにせ知人の”お使い”ですから。預かってきたシートにスタンプを押して、ともかくミッション・コンプリート! 受付の人も「今日は河童忌(わからない人は前回の記事参照)ですものね、おめでとうございます」と祝福してくれました。

ひと心地ついた後、博物館内を見て回る余裕ができて、なかなか面白い企画展・常設展があったのですが、その話は機会があればまたいずれ。

帰路はふたたび四ツ谷駅まで歩いたのですが、今度は住宅路地を抜けるのではなく、三栄通りを建物の日陰伝いに歩きます。

都心の真ん中に、こんなローカル商店街然とした目抜き通りがあるとは。日曜なので多くの店のシャッターは降りちゃってましたけど。

長年東京に暮らしてそこそこの土地勘はできたつもりでいましたが、なんの。前回の田端といい、今回の四谷といい、全然知らない街がまだまだいっぱいあって「何も知らないことに気が付かない」まま暮らしているんだなあ、とつくづく思いましたね。

知人のスタンプラリーお手伝いが発端でしたが、いつもの自分と全然違う行動原理で動いてみると、いろいろ新しい発見があるということを改めて知った日曜日の気まぐれ散歩でした。それにしても暑かった。

今回使った機材:LUMIX G99, Leica DG12-60mm

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